迷惑メール、返事をしたらこうなった。 詐欺&悪徳商法「実体験」ルポ (文庫ぎんが堂)

著者 : 多田文明

• イースト・プレス (2016年10月9日発売)

作品紹介・あらすじ

テレビ、ラジオで話題のキャッチセールス評論家が、
「うまい話」の裏側、あえて覗(のぞ)いてきました!

ロト6攻略法、一攫千金、あやしい通販、出会い系、架空請求、
芸能人なりすまし、SNS友達申請……その悪徳手口を完全解明!

パソコンの受信ボックスには毎日、たくさんの迷惑メールが送りつけられる。おそらく私と同じように日々せっせと迷惑メールの削除をしてから仕事を始める人も多いのではないだろうか。2014年度は全メール数の約6割が迷惑メールという驚くべき数字になっている。そこで今回は、みんな興味はあるけれども、その見られない先の世界には何が待っているのか、「多くの人が行ってみたいけれども行けない世界」をあえてのぞいてみた。(多田文明)

【目次】
第1章 「ロト6攻略法」メールに返事をしてみた
第2章 「一攫千金」メールに返事をしてみた
第3章 「あやしい通販」メールに返事をしてみた
第4章 「出会い系」メールに返事をしてみた
第5章 「架空請求」メールに返事をしてみた
第6章 「友達申請」メールに返事をしてみた
第7章 「江藤百○乃」にご用心!

感想・レビュー・書評

[Mizuhoさんの感想 · 2020年8月30日]

う～ん、知りたいと思う所までは潜入してくれてない。なので物足りなかった。｢金持ちの身寄りがない老婆が亡くなって遺産をくれる｣話、欲しいと返事したら相手側はどう出てくるのか？すごく興味があったのに残念。

[一Ｋさんの感想 · 2017年8月19日]

迷惑メールに返事をしてみたルポ。
迷惑メールの先に何があるか、よく分かって面白い。多くが出会い系サイトへの誘導というのが不思議。堂々と出会い系サイトを名乗ればいいような気がするが、やはり後ろめたい、つうか合法ではないのか。
業者側もなかなか正体を現さないようにしていて、筆者との駆け引きが面白かった。

[georgerockさんの感想 · 2017年5月8日]

毎日一方的に届けられる、迷惑メールに「あえて」リアクションしたもの。
自分自身も、「あえて」リアクションして境界線までの駆け引きをした経験があるので、当時を思い出す。
単行本化が2013年のものなので、少し情報が古いものがあるが、個人的に楽しめた。

著者プロフィール

ルポライター、キャッチセールス評論家、悪質商法コラムニスト。1965年北海道旭川市生まれ、宮城県仙台第三高等学校、日本大学法学部卒業。雑誌にて『誘われてフラフラ』の連載を担当。2週間に一度は勧誘されるという経験を生かしてキャッチセールス評論家になる。これまでに街頭からのキャッチセールス、アポイントメントセールスなどへの潜入は100カ所以上。キャッチセールスのみならず、詐欺・悪質商法、ネットを通じた詐欺商法にも精通する。2022年「羽鳥慎一モーニングショー」（テレビ朝日系）、「情報ライブ ミヤネ屋」（ytv系）などで旧統一教会に約10年間在籍していたことを公表し、大きな反響を呼んだ。著書に『ついていったら、こうなった』（彩図社）、『あなたはこうしてだまされる 詐欺・悪徳商法100の手口』（産経新聞出版）、『だまされた！ 「だましのプロ」の心理戦術を見抜く本』（方丈社）、『マンガ ついていったらこうなった』『迷惑メール、返事をしたらこうなった。』『あやしい求人広告、応募したらこうなった。』『サギ師が使う 人の心を操る「ものの言い方」』『サギ師が使う 交渉に絶対負けない悪魔のロジック術』（イースト・プレス）などがある。

「2022年 『信じる者は、ダマされる。』 で使われていた紹介文から引用しています。」