- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781690070
感想・レビュー・書評
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湯浅誠「どんとこい、貧困!」読了。湯浅誠は、この著作で「自己責任論」に決着をつけたかったのだろうし、実際につけた。「活動家論」にもなっている。
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"溜め"という表現、なるほどなと思った。
子ども向けというより、
大人がたくさん読んだ方がいい。
どんとこい、とは言えないけれど、
貧困や、社会的に弱められることは
決して自分のせいではないということを、
「言うこと」に自信を持てる内容だった。
自分に考えられること、考えるべきこと、
そしてできることを微力でもやっていきたい。
「無関心」が一番の罪なのかもしれない。 -
自己責任論は俗な宗教。
溜め という概念。身体的経済的精神的ほかあらゆる余裕。
議論が丁寧、ねちっこくとても哲学的。良い意味で哲学的。議論の見本としても面白い本。勉強不足だったり、一面的だったり、何言っとるねんと思う箇所があるが、問題に対してしっかり答え、また派生する問題にもしっかり答えていく。そのプロセスが楽しい。 -
貧困という重い内容にも関わらず表紙の絵のタッチがとても幼かった為目を引くものがあった。
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驚いた。これは、あらゆる問題解決に挑む時の頭と言葉と身体の使い方を、具体的に示した本だ。貧困問題の知識を仕入れる本じゃなかった。
著者の活動への好き嫌いは関係ないと思う。
貧困問題とか、活動という言葉に苦手意識があっても、取り入れるべき世界の観方を知れる本。 -
恵まれた環境”溜め″。
その事実に打ちのめされることは逃れられない。
そこからの脱却は、国の構造そのものを変えることだとして、だれもがまずはその国のトップに入ることと考え、取組まれることを受け容れ、結果、強固な現状維持の体質の壁に打ち崩されてきたのではないだろうか。
その答えはどこに?ともやもやを残す読後となった。
もっとも読者対象は中学生くらいであり、これからある未来の若者へ向けてのものであるから、その終わりは納得できるものだ。
大人に対しては、実際に行動することの言説が求められるだろう。 -
年越し派遣村の湯浅さん
貧困なんて恐れる必要はない。
かねなくてもなんとかなる。 -
貧困に陥る人は努力の足りない人なのか?どんどん生きづらい世の中になっていると思います。貧困問題の論点がわかりやすい書かれています。
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湯浅さんがすきで、よりみちパンセに著書があると知り、
読んでみた。内容は湯浅さんが常々仰っていることばかり。それをよりわかりやすく。ただ、湯浅さんは一般向けの
本でもわかりやすい文章なので、ここまで子ども向けに
しなくてもよかったような。
とはいえ、十代の若者が好んで読むテーマとは考えにくい
「貧困」についてなので、とにかく易しい表現にされたの
かも。この厳しい時代で、実際にお金に困っている家庭の
子が読むのはつらいんじゃないかなとも思った。