きみがモテれば、社会は変わる。 (よりみちパン!セ)

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著者 : 宮台真司
  • イースト・プレス (2012年5月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781690315

きみがモテれば、社会は変わる。 (よりみちパン!セ)の感想・レビュー・書評

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  • なんとなくわかると思いますが、
    最初に言っとくとこれはモテる為の本ではないです。

    今、日本ってなんかびみょーだよなーと思ってる人は多いと思いますが、
    ではなぜ日本がびみょーなのかということをわかってる人って少ないと思います。
    なんとなくとかマスコミからよくマイナスなことを聞くからとか。

    この本はその日本がなぜ今そう感じるのかを
    しっかりとわかりやすく教えてくれる本です。

    社会観や政治観はひとそれぞれなので、
    なるほどと思う人もいればなんでやねん!と思う人もいると思いますが
    "今の日本"がわかる本だと思います。

  • サラリと読んでみました。
    どうやら中高生向けの本らしいのだが
    冒頭から「日本のクソ社会では幸せになんてなれるわけが無い!」と念を押してる。
    こういう極端な言い表しをする著者ってどこのブロガーさん?くらいにしか思っていなかったがどうやら大学教授らしい。
    砕けたわかり易い表現で、社会学の内容に引きづられるが、
    割りと本質的で深いところまで説明されており、大人が読んでもなるほどー。知らなかったー。というところが多々。

    子供とは言わず、大人にこそ読んでもらいたい一冊。

    「モテる」の定義が、よりソーシャル性に長けている人。という意味合いなので特に「モテる」ためのマニュアル本ではないのでご注意をw

    宮大教授の本初めて読んだけど、
    この本をきっかけに過去の本格的な社会論的書籍もあさってみようかしら。

  • 「よりみちパン!セ」っていつの間にか、理論社がつぶれてイースト・プレスに移管されてたんですね。そして、宮台先生、devil's advocateとしてずっとかっ飛ばしていらっしゃる。共同体の不可避性ということについては、私も認識は全く同じ。「個人が<自立>」するという点も同意。ポイントとして一つ異なるかなと思ったのは、「空気」の扱い。本書では、「<良い共同体>は(中略)空気主義をしりぞけて知識や科学を基盤とし、(後略)」とあるが、私は日本社会において、「空気」をしりぞける、のは至難の業だと思う。それよりは、東浩紀が『一般意志2.0』で言ってるように、「空気」をうまく利用する技術とかアイデアに目を向けた方がよい。また、「知識や科学を基盤」とするのはよいのだが、あくまでも基盤であって、「知識・科学万能主義」に陥らないように気をつけるのが大事だ。

  • 高校生のために書かれた本だが、小学生からシニアまで年齢に関係なく読んで欲しい本だ。日本がいかにダメになってしまったのか?現代進行形で日本がダメになっていっている理由が書かれている。僕がこの本で感じたのは、自分の頭で考えなければダメだということだ。自分の人生の責任は自分が負わねばならない。当たり前のことだが、多くの人は忘れてしまっている。

  • 宮台さん入門として読みやすい本のつもりで読んでみた。実際その通り?
    この本では表面的でサラッとしているから読みやすいで済んでいる部分を、他の本で読み掘り進めたい

  • 「人を主体にするのではなく、主体は場所だ」(キャリコット)というのには、なるほどと考えさせられた。

  • ページ数が少ない割には内容もしっかりしていて、モテるということが想像していたのとはちょっとちがうけど、ようするに徳のある男になれということだと理解した。なかなか難しいが・・・(^^;;

  • ちょっと批判度が高すぎて、勇気を出して、ほら、僕らも流れず自分で内発性を持つのだ!と、前向きになり難い。
    ところが残念。。


    『このように、旧住民はかたくなに閉鎖的で、新住民の側は地域に根ざす姿勢を持とうとせず、たがいの不穏な空気に反発し合うことで、やはり〈悪い共同体〉になってしまっているのです。

    〈過剰依存〉と〈思考停止〉をぶち壊さなければなりません。』p69

  • ――――――――――――――――――――――――――――――
    まずはじめに残念なお知らせです。きみたちはこの先、今のままではたぶん幸せにはなれません。「そんな、ひどい」と思っても、それが現実です。たとえ人よりいい点数を取り、いいと言われる学校に入り、人がうらやむ会社に入っても、この運命は変えられない。8
    ――――――――――――――――――――――――――――――
    この国が経済を回すために、個人をとことんまで働かせ、その幸せをけずり取っているという姿です。そしてここでは、個人の幸せを支えるべき、「社会」という存在が徹底的に犠牲にされてきたのでした。21
    ――――――――――――――――――――――――――――――
    自分を承認してくれる「他者」とは、じつは「自分でつくり出す」しかないものです。ある日、勝手に向こうからやって来てくれるわけではない。

    他人を幸せに幸せにできないということは、自分も永久に承認を与えられず、幸せになれないということです。77
    ――――――――――――――――――――――――――――――
    ちょっとした環境の変化、たとえば調査に手こずったとか、僕が十分にかまってやれなかったとか……そんなことですぐに仕事ができなくなってしまう。

    非常に高いパフォーマンスを見せているようでも、それを支えている何かが少しでもくるうと、とたんにすべてがダメになるし、いったんダメになると回復が遅いんです。86
    ――――――――――――――――――――――――――――――
    ライフスタイルから<ソーシャルスタイルへ>100

    「スローフード運動」はそれらとまったく違います。こちらは、まさに<ソーシャルスタイル>であり、社会選択の問題――ちょっと高くても、みんなで顔が見える生産者から買うことで、自分たちの町や村を守ろう、という運動です。104

    ロハスの内実は、「巨大スーパーが有機野菜をつくりますからご安心ください」というもので、まさに巨大システムへの<依存>なのです。

    そうではなく、本当のスローフードは食の<共同体自治>なのです。104
    ――――――――――――――――――――――――――――――
    アメリカ合衆国では、ヨーロッパのように国境を接する国家どうしがせめぎ合うという発想がなく、合衆国自体がひとつの世界です。

    自由主義の内部に「自由になるために必要な前提を整備するのが政府の役割で、政府は自由の実現に不可欠」とするリベラルと、「政府に依存する自由は真の自由でなく、個人の内発性を支えとするものだけが自由だ」とするリバタリアンに分かれます。

    これは自由を疑うことが議論される一方、国家を疑わないヨーロッパと、国家を疑うことについて論争される一方、自由を疑わないアメリカとの違いです。119
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    学校だけでなく、町内会も自治会も、政府への<依存>を前提にしたエセ中間集団としてしか機能しなくなった。121
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    市場や国家など巨大システムに<依存>せず、<共同体自治>を通じた<自立>を志向するのが欧米的伝統です。

    ただしヨーロッパは市場からの<自立>を志向し、アメリカは国家からの<自立>を志向するという、相対的なちがいはあります。

    一方、市場や国家などの巨大なシステムに、思考停止状態で<依存>するのが、日本的伝統です。123
    ――――――――――――――――――――――――――――――
    <小さな政府・大きな社会>というわけです。<大きな社会>とは<包摂>がある社会のことです。「金の切れ目」なんかにはビクともしない社会です。

    小泉改革に代表される「ネオリベ」すなわち市場原理主義は、「小さな政府・小さな社会」をめざすものでした。政府(国)には頼らず、社会の助け合いよりも市場(経済)が頼りだ、自助努力しろ!という枠組みです。127
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    「徳」は、人々の尊敬・尊重を集め、周囲に感染的な模倣の輪を広げます。130

    政治に<最終目標>とは、「内から湧き上がる力」によって、政治を――<共同体自治>を――「引き受け」ようとする徳のある人が、ひとりでも多く増えることではないでしょうか?132
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    最後に勝つ、つまり幸せになるのは、どんな人間ともつながれるヤツ、ネットワークを通じて人を幸せにできるヤツ。つまり、「他人も自分も幸せになる」ために不可欠な力をもつヤツだけだ。135
    ――――――――――――――――――――――――――――――
    このでたらめな社会を放置して――他人の不幸を見ないフリして――個人が幸せになることなんて不可能です。

    リスペクトの対象にならない人間は、自分は淘汰する側のつもりでも、結局は淘汰され、ひとりさびしく死んでいくだけです。137
    ――――――――――――――――――――――――――――――

  • 異性からモテる指南書というよりは どうやって今のこのクソ社会を生き ていけばいいかが書いてある。でも 内発性が目覚めれば結果的にモテる ようになる。いや内発性高い人は普 通異性はほおっておかないだろう な。ページ数も少なくわかり易く書 いてあるので読みやすい。

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きみがモテれば、社会は変わる。 (よりみちパン!セ)の作品紹介

あさましい社会に承認される「いい人」なんかには、死んでもなってはいけない。「金の切れ目が縁の切れ目」のクソ社会と、いっこうにモテる気配のないきみ自身の生き方とを、徹底的に考える。学校でも家でも教えてもらえなかったリアルな知恵満載。

きみがモテれば、社会は変わる。 (よりみちパン!セ)はこんな本です

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