償いの調べ (ソーニャ文庫)

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 85
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781695082

作品紹介・あらすじ

壊して、めちゃめちゃにして、そばにとどめて、従属させたい-。伯爵令嬢シルフィスは、辺境伯アルベルトに仄暗い劣情を叩きつけられる。彼はシルフィスの初恋の人。そして、亡き姉の婚約者だった人。姉の死の原因を作った罪に苛まれ、修道院に身を寄せ償いの日々を送っていたシルフィスの前にアルベルトは突然現れた。シルフィスを連れ去りその純潔を奪い、「償いに、私の子を孕め」と執拗に己を刻み込む彼の目的は…?

感想・レビュー・書評

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  • ただの擦れ違いものかーハイハイハッピーエンドハッピーエンド、とサラッと読み流そうとしたら
    最後の数ページで足元すくわれた。
    黒いヒーロー素敵・・・

  • 目指せハーレクインとのことなのでハッピーエンドですが、ですが、ですがヒーロー腹の中真っ黒だぜ(笑)ヒロイン従兄弟もとんだ食わせ者だぜ!ま、ヒロインは一生ヒーローの側にいると宣言しちゃったし、ヒーローもそれが当たり前やんみたいな感じなので、ヒロインが事実に気づかず幸せに暮らせるならいいですよ(笑)

  • なんちゃってヒストリカル。
    両親と姉を1年前に亡くした伯爵令嬢のシルフィス・コリンソン17歳と、姉の婚約者だったアルベルト・ディーステル辺境伯27歳。
    姉の代わりに子供を産むんだと無理やり体を奪われるシルフィス。
    言葉足らずからすれ違ってる二人で、よくあるパターンと、好きな作者なのにガッカリ、ヒロインが悪いの?とラストまで読み、星3ねと思っていたら…。
    エピローグで打っちゃりでした。最後の10ページで影の薄かったヒーローがくっきりとして評価は★4へ。
    しかし、そこまでは平凡に進んだ物語なので、最後まで楽しさを隠してきた部分には不満有りです。

  • 期待しすぎたかなあ。(他の方の言及にもありますが、ラストにあるどんでん返しにやられた、的感想を多くネットでみていた)もうひとつインパクトあるエピソードがあればなあ、とちょっと思ってしまいました。
    ですが、話の筋が最低限通っていたし、箱入りで純粋な貴族のお嬢様(馬鹿ではなく少しばかり世界が狭い)という造形のヒロインはとても可愛かった、ので、読んでいてヒロインに気持ちが沿えたので読んでいて面白かったです。

  • 色んなレビューで「ラストのエピソードに驚いた」とか「最後のひと言が凄い」とか書いてあったので、ラストを見たい願望に耐えつつ、最後まで読み終わりました(笑)
    読み終わって「なるほど」と思いました。
    ネタバレになるので敢えてここでは書きませんが、これぞソーニャ文庫だな、という感じでラストを締めくくってくれてました。

    清純で無垢な修道女が快楽に堕ちていく様子はかなりエロいなって思いました(笑)

  • 歪んだ愛がテーマのソーニャ文庫ですが、途中まではアルベルトにそれほど歪んだ愛は感じられず、普通に読んでましたが、最後のエピローグで、やっぱりソーニャ文庫と納得しました。

    姉レオノーラを自分のせいで亡くしたと罪の意識で修道院に逃げたシルフィス。そんな彼女を強引に連れ戻したアルベルト。

    姉の死の真相はのちのち明らかになりますが、姉の婚約話の裏とか両親が何を思ってあんなことをしてしまったのか、なんかミステリーっぽくて、ほんとに最後まで読まないと予想外の展開がいっぱいでおもしろかったです。

    最終的には、アルベルトもシルフィスもお互いを愛していたし、姉レオノーラにライナスという恋人があのタイミングで現れなければ、普通にそのまま結婚していたんだろうなっていう思いもありますし、シルフィスとレオノーラの両親としても、恋心で周りが見えなくなっているレオノーラをライナスから引き離すためにあんなことをしたんだっていう親心を考えると、ほんとに不幸が重なったとしかいえません。

    よく考えると、ライナスが一番悪いようにも思えますので、エピローグで彼がひどい目にあってしまうのは、自業自得かなぁと。

    イラストもアルベルトの容姿は私の好みとは異なりますけど、意外とこういうのも悪くないかなって思いました。

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著者プロフィール

ファンタジー小説や恋愛小説をwebにて発表。2011年、「勇者様にいきなり求婚されたのですが」にて「アルファポリス第4回ファンタジー小説大賞」特別賞受賞。2012年に同作品で出版デビューに至る。

「2020年 『聖獣様に心臓(物理)と身体を(性的に)狙われています。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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