煉獄の恋 (ソーニャ文庫) (ソーニャ文庫 ひ 1-1)

著者 :
  • イースト・プレス
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781695143

作品紹介・あらすじ

幼い頃、山火事で両親を失い男爵家の養女となったマリーは、男爵の息子で、大火の中から自分を救い出してくれたアドリアンを本当の兄のように慕っていた。しかし社交界デビューをした日の帰り道、彼に突然唇を奪われてしまう。さらに、「他の男に触れさせた罰」と、淫らな行為はエスカレートしていって…。そんな中、マリーは不穏な噂を耳にする。過去の山火事を起こした犯人は、ほかでもないアドリアンであるのだと-。

感想・レビュー・書評

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  • 義兄が黒い。

  • 読み終わって一番歪んでいるなぁって思ったのは、ヒーローの父でした。すべての元凶は彼です。

    ヒーローのアドリアンは、歪んでいるんじゃなくてヒロインのマリーを純粋に愛している・・・と最後まで思わせておいて、最後の最後で、ちゃんと黒い部分のネタバレがあって、なかなか意外な展開でおもしろかったです。

    黒いといっても、アドリアンの父のような狂気っぽいものではなくて、マリーを愛し、彼女を手に入れるために、智恵を巡らせるって感じの黒さなんで、気持ち悪さはありませんでした。確かに、マリーが王女だって断定されたら、絶対にアドリアンの妻におさまることはなかったし。

    イラストも、ちょっとアドリアンがぶさいくに見えるものもありましたけど、全体的には話にあってたように思います。

    陰謀話が多いので、そのぶんHシーンは少なめで、アドリアンがマリーにおしおきするって感じが多いので、そっちシーンが好きな人には物足りないかもしれませんが、そればっかはちょっと・・・って人には丁度いいんじゃないかなって思いました。

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著者プロフィール

千葉県茂原市生まれ、現在も同市に在住。2001年よりwebにて小説を発表。「片側の未来」にて出版デビューに至る。

「2014年 『ウエディング・ラプソディ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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