関数解析入門 (サイエンスライブラリ理工系の数学)

著者 :
  • サイエンス社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781907420

感想・レビュー・書評

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  • 古典的な函数解析の入門書としては最適だと思う。
    証明もそこそこ載っているし、内容もすっきりとまとまっている。
    おまけでルベーグ積分(可測函数からの導入)についても書いてある。
    ページ数もそんなになく、ちょっと勉強するにはちょうどいいので楽しい一冊。

  • 洲之内 治男先生の本は『新応用解析』http://booklog.jp/item/1/B000J7RUIO に次いで2冊目の読了。

    本書が書かれた年代は訳40年前と相当古いですが、話題を絞って書いている為に簡潔で読みやすいです。

    『応用解析』も色んな話題を薄い本に詰め込んでいる割に証明は簡潔で明快、さくさく読めて助かりました。

    本書も本格的な関数解析や位相解析の本を手にする前の手引きとして活用してくださいと断り書きがなされています。無駄な記述が少ない分後の方になると参照する箇所が多くなり読むスピードは鈍りますが、付録などを参照することで他書を参照する必要がなく、自己完結しています(同著者の『ルベーグ積分入門』の対応するページが記載されているので、併用すればより理解が深まります。)

    スペクトル理論や超関数などの記述は詳しくより応用を意識した構成になっているように思いました。

    数学科などで本格的に学びたい人向けではなく、工学部や物理系の方に抵抗なく読み進められる本として貴重な一冊だと思います。

    ところどころ他の本を参照しながら問や演習問題も解いています。

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著者プロフィール

元早稲田大学教授 理学博士

「2022年 『数値計算[新訂第2版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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