孤独な心: 淋しい孤独感から明るい孤独感へ (セレクション社会心理学 11)

著者 :
  • サイエンス社
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781909127

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  • 孤独感とは何なのか。感覚という漠然とした基準の設けにくいものを
    分析してその本質を探ろうとした研究をまとめた1冊。
    日常の中でよく感じるものだが、この本を読んで多くの新たな気づきあった。
    孤独の質は年をとるごとに変化し、青年期には目標を達成できないことで
    劣等感にも似た孤独感を感じること。
    誰も自分にはとって代われないという個別性への気づきと
    それでも他人は理解しあえるという姿勢が「明るい孤独感」の基になること。
    そして何より、こういった孤独感の境地に成人前ですら
    6割以上の人が達していることに最も驚いた。
    他人とは理解し合えないと意地を張ったり、完璧で理想的な理解者を求める人は
    それぞれ全体の1割ほどに過ぎないというのだ。
    身近すぎて、分かったつもりでも実は理解しきれていない孤独感。
    その本質を知り、さらには自分を理解することにもつながる内容だった。

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