量子論の基礎: その本質のやさしい理解のために (新物理学ライブラリ 別巻2)

著者 :
  • サイエンス社
4.16
  • (24)
  • (16)
  • (15)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 315
感想 : 26
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781910628

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • はじめに古典論との違いを明確に書かれている。古典論と量子論の違いにもやもやを感じている方にお勧めしたい。

  • 多くの入門書にある歴史順に進めるものとは異なり,いくつかの公理から始めるタイプの教科書。入門レベルでは厳しいが,一通り量子力学の計算をしたのであれば,本書が量子力学の体系を整理してくれると思う。

  • タイトル通り量子論の基礎的な部分を一から説明することで、本によって説明が違っていたり歴史的な導入によって論理がわかりにくい場合がある量子力学が見通しよく勉強できるようになる本。量子力学の前提知識がなくても大丈夫ですが、線形代数への慣れはある程度必要かもしれません。また、例として主にスピンが使われているため、具体的なイメージを持って勉強していくことが難しいかもしれません。
    http://ngskshsh.hatenablog.com/entry/2018/06/23/030426

  • 1785円購入2011-06-28

  • 公理論的な書き方が新鮮。まさに基礎論だ。最終章のベルの不等式、局所実在論が私に取っては新しい学びだった。今の量子論の限界も記されていて、学者の良心を感じる。度々本文で言及される続編の、『量子論の発展』の出版を切に望む。

  • この内容とこの情報量でこの値段!?って驚くほどの良書。量子力学をある程度数学的にもきちんと学びたい、ただし、数学的知識は理工系の教養課程程度ぐらいの知識しかない、などという人にうってつけの書。私はこの本を読んでようやく量子力学がある程度わかったような気がした。欠点を挙げるなら、この本は数学的すぎるぐらいの印象を受ける点と、通常の量子力学の教科書ならほぼ必ず書いてある水素原子の波動関数などの記述がほぼ無いことであろうか。このため、量子力学の数学的構造を基礎から学ぶには良いが、量子化学などで必要となる水素原子の波動関数の解などについては、他書を読まねばならないことになる。が、この本を読む前までは、『量子力学とは水素原子の波動関数が求められる理論だ!』ぐらいの感覚だったのが、この本を読むことによってイメージが変わった点は大きい。ベルの不等式について詳しく説明されているのもこの書の特徴の一つだろう。

  • 量子論の基礎について書かれた本だが、入門書にあらず。量子力学をそれなりに勉強してから読むとよい。どの前提を受け入れると量子論になるか?という本質的な問いに答えてくれる一冊。何度読んでも新しい発見があって新鮮。

著者プロフィール

東京大学大学院総合文化研究科教授

「2021年 『熱力学の基礎 第2版 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

清水明の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×