われに五月を: 寺山修司作品集

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  • 思潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784783704423

感想・レビュー・書評

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  • 「美しかった日々にこれからの僕の日々を復讐されるような誤ちを犯すまい」

    荒削りだが、寺山修司の原点のような作品。
    われに五月を、をはじめとする名作は他の詩集などにも収められているのでわざわざこの本を取り立てて揃える必要はないかもしれないが、寺山初期の詩や短歌、エッセーを読むことができる。

  • 5月になったので再読。寺山が十代の頃の短歌、俳句、散文詩などを集めた1冊。やっぱり冒頭の「五月の詩」がいいなあ。十代の作品ということもあるだろうけど、寺山の戯曲やエッセイにはある一種の毒が、俳句や短歌にはないのが新鮮。みずみずしい。

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著者プロフィール

詩人、歌人、劇作家、シナリオライター、映画監督。昭和10年12月10日青森県に生まれる。早稲田大学教育学部国文科中退。青森高校時代に俳句雑誌『牧羊神』を創刊、中村草田男らの知遇を得て1953年(昭和28)に全国学生俳句会議を組織。翌1954年早大に入学、『チェホフ祭』50首で『短歌研究』第2回新人賞を受賞、その若々しい叙情性と大胆な表現により大きな反響をよんだ。この年(1954)ネフローゼを発病。1959年谷川俊太郎の勧めでラジオドラマを書き始め、1960年には篠田正浩監督『乾いた湖』のシナリオを担当、同年戯曲『血は立ったまま眠っている』が劇団四季で上演され、脱領域的な前衛芸術家として注目を浴びた。1967年から演劇実験室「天井桟敷」を組織して旺盛な前衛劇活動を展開し続けたが、昭和58年5月4日47歳で死去。多くの分野に前衛的秀作を残し、既成の価値にとらわれない生き方を貫いた。

「2024年 『混声合唱とピアノのための どんな鳥も…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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