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- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784783709305
感想・レビュー・書評
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谷川俊太郎の前後期をⅠ~Ⅱ巻にまたがり収録したのが、現代詩史の移りゆくインターバルを象徴しているようでおもしろい。嘗て私はこの2巻に纏められた詩選で北村太郎に恋し、岡田隆彦に発情し、平出隆に震撼したのだ。現代詩に興味はあるけれど何を読めばいいかわからないという人がいたらまずはお薦めしたい。きっと素晴らしい出会いがあるだろう。自らも詩人である編者の解説も秀逸だ。今回通読して新たに稲川方人と松浦寿輝に魅かれた。共にエッセイや小説を既読ではあるが、一筋縄では行かない詩をこそ読みたいと、難儀な欲求がまた芽生えた。
〈収録作家〉谷川俊太郎/茨木のり子/白石かずこ/堀川正美/吉原幸子/岩田宏/岩成達也/安藤元雄/寺山修司/富岡多恵子/北川透/粕谷栄市/鈴木志郎康/天沢退二郎/高橋睦郎/清水哲男/長田弘/辻征夫/吉増剛造/岡田隆彦/清水昶/藤井貞和/佐々木幹郎/ねじめ正一/稲川方人/荒川洋治/井坂洋子/平出隆/松浦寿輝/伊藤比呂美詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戦後詩をまとめてみれる優れた本。1巻もある。しかし作者毎に掲載される詩編は限りがあるので、作者そのものを知るには足りない。その作者についての解説が載っているが、鵜呑みにせずに、この本で知った詩人に興味がわいたらちゃんとその詩集をよんでみたい。
巻末にある、戦後詩についての論評はおもしろい。
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