傘の死体とわたしの妻

著者 :
  • 思潮社
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本棚登録 : 67
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784783721772

作品紹介・あらすじ

たづなを解かれたことばは縦横無尽に弾け飛び、意味の穴やお尻の穴、あらゆる穴をのぞきこむ。言語の境域で物語をあやつる魔術師・多和田葉子、待望の本邦初詩集。

感想・レビュー・書評

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  • ◆初出「現代詩手帖」2005.6〜11 2006.1〜7
    ◆あは。わからなかった! 詩としては好みではない。多和田葉子さんは小説世界が好きだな。◆なので、スイスイ頭を使わず流し読み。そうしたら不思議なことに、サブリミナル多用、ノイズ・バグ多めの、コミカルかつアートな8ミリっぽい映像作品が見えてきた(完全に私の妄想ですが)。伝わってくるのは、現実に適応したくない困惑・はぐらかし。ときおり挟み込まれるゲシュタルト崩壊した本質のコラージュ。◆どなたか本当に映像化してくれないかしら。
    ◆図書館から借りてきてすぐ電車で読み始めたとき、気がつくと隣の若者が一緒に覗き込んでいた。電車向きではない本(笑)

  • "ことばあそび"としての、言葉の綾(彩)が駆使された面白い本。
    読み方のコツを覚えると、パラパラ漫画を捲る様な愉しさを感じながら読める。
    惨酷でえげつない言葉を遣いながら、その中に在る綺麗な「ものがたり」を探り..。

    難易度、としては然程…でも無い。
    言葉の関連性を、細い沢山の糸から手繰り寄せていく。そんな稀有な一冊。

    何度も読み返して楽しみたいと思う。

  • 【詩をたのしもう(日本編)】
    日本の近・現代詩史に燦然と輝く詩人たちの作品を選り抜きでご紹介します。
    新学期、新生活にお気に入りの詩人をみつけてみませんか?

    <閲覧係より>
    文体や言葉を巧みに操る作家・多和田葉子の『現代詩手帖』掲載詩を単行本化。小説とはまた違った多和田ワールドを堪能できます。
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    所在番号:911.56||タワ
    資料番号:10198420
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  • 桜庭一樹さんの読書日記で紹介されていたので、読みたいと思っていた作品。
    ようやく読了。

    艶かしい詩でありながら、ドキッとする記述がある。

  • コトバ遊びで世界の色を変える、想像力をかきたてられる詩集。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。小説家、詩人、戯曲家。1982年よりドイツ在住。日本語とドイツ語で作品を発表。91年『かかとを失くして』で「群像新人文学賞」、93年『犬婿入り』で「芥川賞」を受賞する。ドイツでゲーテ・メダルや、日本人初となるクライスト賞を受賞する。主な著書に、『容疑者の夜行列車』『雪の練習生』『献灯使』『地球にちりばめられて』『星に仄めかされて』等がある。

多和田葉子の作品

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