錯覚しなければ

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著者 : 三角みづ紀
  • 思潮社 (2008年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784783730606

錯覚しなければの感想・レビュー・書評

  • 圧倒される。

    でもそれは言葉ではなかった。

    言い表せない悲しみや憤りや怒りや儚さなんかが、たくさんのイメージを纏い、混ざり合いながらも鋭く突き刺さる。

    弱くもあり、強くもある。

    言葉は矛盾を拒み認めないが、
    詩は矛盾を受け入れ、
    どうにもならないような今を感じさせてくれると同時に、
    力強くここに示している。

  • わたしがわたしであるために言葉を紡ぎ、わたしがわたしであったことへのはなむけにしているのだと思った。詩人のもつ、それぞれの揺らぐ境界線は、一定のようで誤差があり、その誤差から生まれる違和感が昨日までの自分だという気がする。私たちは今こうやって一日一日を生きてるわけで、まっとうしてるか否かなんてどうでもよく、その皆平等の一日と決別してまで吐き出される詩人の言葉に、力がこもる。弱くなんかない、強いんだ。強い力。強い言葉の力。

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