静岡発ローカル線てくてく歩記

著者 : 清邦彦

• 静岡新聞社 (2008年11月1日発売)

感想・レビュー・書評

[cathyさんの感想 · 2011年4月21日]

著者の清さんは中学・高校の教師。昆虫に詳しいというから、理科・生物の先生なのだろう。文章の中に、蝶などの昆虫が絵とともによく出てくる。ローカル線の散歩本は数あれど、こんな視点を織り交ぜたものは初めて。きっと、これがこの本の良いところ。だからユニークな視点を持つ人が面白いんだよなあ（私もそうなりたいものだ）。
文章は、良くも悪くも「先生みたい」。さっくり読める読みやすさだけど、ちょっと堅め？でも、立ち寄った小さな食堂での人間模様とか、出会った地元の子どもを見つめるあったかい目が感じられる場面も所々に。冷静な観察眼とのギャップがまた面白かったりもした。
この本を携えて、今一度ぶらっと近くへ行きたい。