- Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
- / ISBN・EAN: 9784783823384
作品紹介・あらすじ
中国から世界へ。IT業界を席巻するオンラインマーケット「アリババグループ」を率いる馬雲(ジャック・マー)氏が語った内部講話を収録。そこに込められた熱きアリババ思想とは!?日本的経営に通じた意外な素顔。
感想・レビュー・書評
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社員の自動車や家賃、マイホーム購入支援をする。
生涯において職業面での成長の機会を作る。
全国、全世界の若者、中国人、欧州人、アメリカ人の若者の入社を歓迎する。そして社員のみなさんが愛国主義者、偏狭な民族主義ではない真の愛国者であってほしいと思う。
中国人が作る世界で最も偉大な会社になるという理念を実現する為、全ての社員が企業文化の違い、世代的な文化の違いを融合する「産みの苦しみ」に正面から向き合う事。
幹部社員の多くはまだ若く、管理職の経験が浅いため、部下を成長させる方法だけでなく、自分を成長させるにあたっても課題がある。
アリババの離職率は10%、一度辞めた人が戻ってくる事を歓迎する。
会社の急成長は社会の成長ともリンクしているべき。エンターテインメントはどんなに儲かってもやらない。会社(人と文化)のエンターテインメント化は奨励する。
1億人に職場提供、10億人に商品提供、1千万の中小企業に1億万元の信用貸付を行う。
7000人の組織に制度がなければ烏合の衆と化すが、完全すぎる制度も革新を妨げる。米国ヤフーは制度化され過ぎているように感じる。
マネジャーとリーダーの違いは、マネジャーはスーツを身につけ英語はペラペラ、弁も立つ。戦士に例えると、正規軍の軍人。支給された銃で獲物を狙うが、弾は当たらない。怒った獲物が飛びかかってくると銃を捨てて逃げ出す。リーダーは農村から発生したゲリラ。ナイフで獲物に切りかかり仕留める。重責を担い、挑戦に直面する事を厭わない。逆境におかれてこそ発揮されるのがリーダーシップ。
アリババを102年(3世紀)続けていく為に必要なのは度量。眼力と度量があってこそ大きくなれる。多くの幹部社員は仕事ぶりこそ立派だが、度量に関しては子ども並み。度量とは全てを受け入れる事。
魅力のある会社は動物園。様々な種類の動物がいるから楽しい。全部羊だったらそこは牧場。
グーグルが自分達をエリート集団と言うのであれば、平凡な人達が非凡な事を成し遂げるのがアリババ。
実力とは、栄誉を前にしてNOと言える事。災難を前にして気にせずにいられる事。嫌いな人を前にしてハッピーでいられる事。
グループから100万長者を1万人誕生させる事を約束した。
私の仕事は未来全体の情勢を見据える事。皆の仕事をしたのではダメ。
アリババの真髄は「継続的変化」
リーダーに必要なのは、洋の東西を問わず見識、度量、実力の3つ。度量の二文字にあるのは使命感。他人が何を言っても、自分が何をしているのかは自分が知っているし、必ずやり遂げる。そんな時、他人からは「天然」と言われる。
企業文化を伝える為の教育機関を作る。
今後10年の目標は、
アリババは世界最大のeコマース会社となる。
アリババは世界のベストエンプロイヤーとなる。
私達が目指すのは世界で最も優秀な組織ではなく、アリババの発展にもっとも適合した組織。
就職が決まらない大学生に自分で仕事を作り出せるように育てるアリババ商学院を設立した。
アリババ人が団結し、お互いを思いやる気持ちを持つ為に、アリババ株を買うための借入資金の利息を会社が負担する。返済期間は3年。
第一回の社員総会で、100名の社員を前に、「アリババを杭州の誇る会社にしよう。杭州の人々が自分の子どもを入社させたい会社にしよう、自分の恋人や夫や妻がアリババで働いてたら嬉しいと思ってもらおう、浙江省が、中国が、世界が誇る会社になろう。」と言った。
10周年の時、18名の創業メンバーが全員辞表を出した。創業者の職位を辞し、またアリババが受け入れてくれるのであれば改めて入社したい。これまでを白紙に戻し、新しい10年をゼロから始めたいと思う。今後10年をどう舵取りしていくか、どのような会社になるべきかを創業メンバーと話し合ってきた。いや、どのような会社になるべきかではなく、世界はどのような会社を求めているか、だ。21世紀には21世紀の理念を持った会社が必要。アリババをもっとオープンで、分かち合う事を知り、責任を負うことを厭わず、グローバルな視野を持つ事の必要性を解っている会社にしたい。
アリババ6大価値
顧客第一、伴侶第一
チーム意識
信頼
勤勉
情熱
変化を受け入れる詳細をみるコメント0件をすべて表示