ニセドイツ〈1〉 ≒東ドイツ製工業品 (共産趣味インターナショナル VOL 2)

著者 :
  • 社会評論社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784784511129

作品紹介・あらすじ

紙でできた車等、勝手に東ドイツ国営企業カタログ。

感想・レビュー・書評

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  • 東ドイツの仰天エピソードが面白い。
    親父ギャグ的なダジャレが非常に多いのが難だけど。

  •  旧西ドイツの工業製品を、「トラビ(トラバント:「衛星」の意味)」を皮切りに数々紹介している。
     鉄臭く、アツいイデオロギーに反した丸っこいヘッドライトとお粗末な性能。
     が、そんなレトロな外見を見ているとだんだん和んでくる。
     車の他にも、飛行機、電車、共同住宅などが紹介されている。
     写真が豊富なのでカタログ的に眺めてもいいし、詳細なコラムがついているので、気に入った場所をじっくり読んでも面白い。 
     

    …ところで、トラバントのボディって紙(ダンボール)で出来ていてヤギに食べられたことあるって聞いたんだけど、ホントかな?

    http://kakaku.com/tv/search/keyword=%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%88/
    「ブルガリアでよく見かけるという、旧東ドイツ製の車。ボディはダンボールと同じ素材をプラスチック樹脂で固めてあるという。地元の人がインタビューで「友達の村では羊とヤギに食べられたという噂があるよ」と話していた。」

    …ホントなんだ。。。

  • w

  • 東独のガタピシ危ない感じがたまらない。

  • トラビ(トラバント)がかわいい。走るダンボール!

  • [ 内容 ]
    <1>
    紙でできた車等、勝手に東ドイツ国営企業カタログ。

    <2>
    乙女心も刺激する数々の共産主義デザイン。
    オスタルギーに胸キュン。

    <3>
    西の技術大国の高度成長がヘン!?

    [ 目次 ]
    <1>
    トラバント:共産主義車の代表格
    ヴァルトブルク:東ドイツの高級車?
    バルカス:パイからスパイまで運ぶ東ドイツのワゴン
    スポーツカー・メルクス:マルクス?東のフェラーリ
    高級車:これが、ホーネッカーの本音っかぁ?
    東独のVIP車:Very Impossible Person
    燃ーえーる男の~赤いトラクタぁ~
    マルチカー:ディーゼルの働きアリ
    バイク:足もとにからみつく、赤い波を蹴って
    自転車:I want to ride my bicycle!!〔ほか〕

    <2>
    国営スーパー「ハーオー」:世紀末覇王伝説
    パンとケーキ:パン・共産主義運動
    チョコレート:共産主義は甘くない
    料理:ドイツ民主共和コックのクルト・ドルマー
    ファーストフード:スーパー・差異ズ・ミー
    コーラ:共産党員料
    ビール:あまりの不味さにビビール
    コーヒー:東ドイツ珈琲の可否
    ワイン:赤ずきんに乾杯!
    カクテル:社工場ではなく社交場へ〔ほか〕

    <3>
    妄言?!草原化プラン:ドイツ農場化の危機
    モーペッド:モンペと袴でもOK
    最小の尖頭機メッサーシュミットKR
    ゴッゴモビール:泡てて作った?
    イセッタ:焦って作った?
    フォルクスワーゲン:民族(フォルク)の車から国民/大衆(フォルク)の車へ
    カブトムシの売上、伸びーとる
    ボルクヴァルトとゴリアテ:喰うカー、喰われるカー
    ベンツ:べつに日本のバブルに合わせたわけじゃないんだからねっ!
    ポルシェのトラクター:「緑の中を走り抜けてく、真紅なポルシェ」〔ほか〕

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 怪しい魅力がある。

  • 東ドイツの工業製品を面白おかしく紹介する本。
    1ページに少なくとも2つは存在する駄洒落がうっとおしい。ただし写真は良い。

  • ソ連にせよ中国にせよ北朝鮮にせよ北ベトナムにせよ、その他有象無象の東側諸国はあるけれども、ヨーロッパ的な意味の「市民社会」があったのって東ドイツぐらいじゃないのかな。
    トラバントだって、一応は消費社会にいたるところまで来たからそういうものがあったのだろうし。

    そういう気持ちがあるので、トラバントの歴史はもちろんおもしろいけど、その捉え方がもうちょっと多角的でもいいのではないかと思った。
    でもこれは、すごくいい本だから、ちょっと無理を言ってしまっているところはある。

  • あの顔は可愛いトラバント君がここまで困ったちゃんだったとは。騒音に排ガス。ちょっと聞いてみたいけど。
    オヤジギャクが若干鼻についてくるんだ。何だこの年号覚えさせるような語呂合わせ。年号もないのに。
    写真ばっかりかと思ってたら結構文章重視で良かった。

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著者プロフィール

北海道大学文学部卒、東京大学大学院総合文化研究科単位取得退学。ドイツ文化に関するライター(実は、東京の某女子大学の歴史学教員)。著書に、東西ドイツの製品史を扱った『ニセドイツ』シリーズ(社会評論社)。本名(柳原伸洋)では『日本人が知りたいドイツ人の当たり前』(共著、三修社)や『教養のドイツ現代史』(共編著、ミネルヴァ書房)など。

「2017年 『第二帝国 下巻 科学・技術・軍事・象徴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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