「外国人向け賃貸住宅」ノウハウと実践 (QP books)

著者 :
  • 週刊住宅新聞社
3.13
  • (0)
  • (3)
  • (4)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 26
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784784836123

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 日本賃貸住宅管理協会理事や国際交流会研究会会長など、日本人と外国人のよりよい共生や、外国人居住の安定化を目指し、ゲストハウスの運営や交流会を定期的に開催する株式会社イチイの代表取締役が不動産オーナーや不動産管理会社に向けて書いた一冊。

    人口減少が進む日本で、これから需要が高まってくることが期待される分野は「高齢者向け」と「外国人向け」。
    しかし、「高齢者向け」「外国人向け」となると二の足を踏んでしまうオーナーや不動産管理会社も少なくない。
    それは、賃貸するにあたって、保証人の問題や孤立死、言葉、生活習慣の違いなどを不安に思うからだ。

    しかし、バリアフリー等の設備や安否確認、生活相談や医療対応など、高齢者が安心して過ごせる賃貸住宅を経営しようとすると、それなりの知識や設備投資にかなりの労力と資金を必要とするのに対し、外国人向けの賃貸住宅は、ちょっとした知識と先入観の排除、丁寧で十分な説明次第で、かなり取り組みやすい分野で、これからの賃貸経営の救世主となるはずだ。

    オーナーや不動産管理会社が不安に思うないようは、保証人の信頼性や生活ルールのトラブル、家賃滞納や無断帰国、又貸しなどで、不安に思う理由は、TVや知人からの話を聞いただけで、実際に過去にトラブルを経験したからという人はあまりいない。
    不安要素のほとんどは、先にも述べたように、入居の際の丁寧で十分な説明があれば回避できるもので、日本の賃貸住宅の風習やルールを知らないだけだったり、母国ではそれが当たり前というだけだったりというものがほとんど。

    2020年には東京五輪、パラリンピックの開催も決まっており、外国人旅行者もどんどん増えるに伴って居住者も増えていくはず。
    その需要の流れをしっかりキャッチして、不況と呼ばれる賃貸市場でも安定して経営し、入居していただくからには、住みやすく、日本のことがさらに好きになってもらえるような賃貸住宅経営を目指していこうと思う。

著者プロフィール

福島県出身、法政大学社会学部卒
株式会社イチイ代表取締役
株式会社ジャフプラザ(外国人向け不動産仲介事業)、
株式会社イチイコーポレーション(マンスリーマンション運営)の代表取締役も務める。
・公益財団法人日本賃貸住宅管理協会 常務理事
・一般財団法人 高齢者住宅財団 理事
・東京都居住支援協議会 委員
・日本賃貸住宅管理協会 あんしん居住研究会 会長
 「住宅セーフティネット制度の普及」や「外国人入居者」に関する研究
・まち居住研究会 事務局長
  日本人と外国人が共に暮せるまちづくりを研究
・NPO法人リビニンジャパン 副代表理事
  日本で暮らす外国人と地域住民が互いに助け合う生活を営む社会事業

「2022年 『外国人向け賃貸住宅 ノウハウのすべて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

荻野政男の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×