医療者のための実践スピリチュアルケア: 苦しむ患者さんから逃げない!
- 日本醫事新報社 (2008年3月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784784943005
感想・レビュー・書評
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死が近いとわかっていても、穏やかであると認識できる確信成立条件とは。が興味深い
将来の夢(死んでも家族を見守ることができる等死を超えた将来の確信を得る)、関係の支え(家族、友人、スタッフ)、自己決定できる自由
苦しみとは、希望と現実の開きである
希望は何か?と把握する
苦しむ人の思いをすべて理解・共感することは基本的にできない
苦しむ相手が、私を理解者だと思ってもらえれば。わかってくれる人がいると嬉しいと思う。
スピリチュアルペイン:存在と意味の消滅から生じる苦痛
人はたとえ困難に遭遇しても、支えが与えられると、怒らない、イライラしないと認識する可能性が見えてくる。 -
N980
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仕事のために読んだ本。
村田理論をわかりやすく、そしてより実践的に教えてもらえる。
この本を読むと、患者さんと話すのが楽しみにもなるし、怖くもなる。短い時間かもしれないけど、しっかりと話が聴けた、通じたと思う瞬間はやはり、緩和ケアの醍醐味かと思う。
仕事に行きたくなる、患者さんと会話したくなる本。モチベーションがあがる。 -
スピリチュアルケアとは何か、初学者向けの本。
買って1年になるけどやっと読了。
時間存在(将来の夢がある)、関係存在(支えとなる関係がある)、自立存在(自分で決める自由がある)という軸でのスピリチュアルペインのイメージで書かれている。
たくさんコミュニケーションの具体例やライフレビューなどが乗っている。ビギナー向けだけど、導入としてはお固い感じではないのでいいかも。
自分にとっては「スピリチュアルケアを会話として行うための注意点(p.114)」6つを使って一回自分の会話を振り返ってみたいと思った。
もっとスピリチュアルケアとは何か勉強したいと思わせる1冊。 -
ホスピス経験から地域医療における看取りの専門医と名乗る著者。死に直面する人たちの魂の痛みから逃げないで私たち援助者ができる支援を理論的に解説。事例も交えたスピリチュアルケアを理解する入り口としては最適かと思います。
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「たとえ自立を失っても、心からゆだねる相手、手放す相手が見えてくるとき、自律(選ぶ自由)は失わない」というメッセージは
末期ケアにとどまらず、すべての人の行き方に響くものだと思う。ゆえに、この本は専門書であっても、専門家ではない私たちにも
多くのまなびがあります。
著者ホームページ
http://www.bekkoame.ne.jp/~ta5111oz/
著者のクリニック「めぐみ在宅クリニック」
http://www4.ocn.ne.jp/~zaitaku/index.html