- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784785313012
作品紹介・あらすじ
2006年度日本数学会出版賞受賞!
理工系の多くの読者から親しまれ支持されてきた定評の書である。
線型代数学に関するもっとも基礎的な理論および諸概念を明快に解説し、内容が充実している。より本格的に線型代数学を学びたい読者にとって最適の参考書でもある。第V章のテンソル代数は、表現論や微分幾何学を学ぶ上で特に重要な概念について詳述している。
2015年に、最新の組版技術によって新たに本文を組み直し、レイアウトも刷新した“新装版”を刊行した。
感想・レビュー・書評
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線型代数の名著。ベクトルから行列式までをざっと済ませた後、ベクトル空間・計量ベクトル空間、行列の標準形、テンソル代数まで、数学を専門とする場合に必要な概念をまんべんなく習得できる。
また、ほぼ各章の最後にある「研究課題」は、初等的な線型代数の知識で例や定義の拡張を試みて現代理論の発展を概観したり、独自で理論を作り上げていく創造的な作業もでき、数学を続けていくには好都合な教材である。
さらに、附録の「幾何学的説明」では、ベクトル空間の算法、計量が丁寧に書かれていることに加え、外積がテンソルと似て非なるものであることがほのめかされており、実に楽しい。
直感的にわかりやすく、一番「使う」言い換えると「俗っぽい」テーマである連立一次方程式系はクラーメルの解法に触れているだけで、読む人を選ぶだろう。線形写像の階数や次元公式を得たとしても、これらが何なのか直感的・計算的な気づきを得るには少し努力が必要で、基底の存在と次元の一意性の箇所に難癖を感じるのではないだろうか。ただ、このルートを自ら開拓するのは楽しいし、数学を「知る」と「分かる」の違いが身につくと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
線型代数を一通り学んだあとに読むとより理解が深まる。テンソル代数に関しての内容も含む。
理図書 11447709 411.3||Sa83 -
きっと素晴らしい本なんだろうけど
今の自分じゃまだまだ修行不足。。。読めるように修行しよう -
昔から線形代数といえば、佐武先生か齋藤先生と決まっているのです笑f^_^;)
大概の必要なことは書いてある。線形代数は兎に角、物理を考えるための言葉に等しい。解析なんかよりずつっと多用する。
そして一見こんな数を並べただけのような存在がどれほど深遠なことか -
内容は優れていると思うが,字が小さいので読みにくい。
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名著と評されるこの本ですが、チラッと見た感じ、意外と難しくなさそうですね。いやいや、線形代数という科目自体、僕にはかなーり難しいので、そういう意味でこの本も十分難しいのですが、他の線形代数の本、例えば同じ佐竹さんの共立から出てるやつとかと比べて、それほど難易度が高くなっているような感じはしないと言うこと。ふつう線形代数の入門書にないと思われるのは、群とか、テンソルとその非ユークリッドでの議論とか。どうでも良いことながら、「増補版の序」に秋葉忠利の名が。
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これは楽しい.とにかく議論がクリアです.途中で止まっていたはず
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線形代数の詳しい教科書。数学の教科書として名著と言われるものなのですが、今の私にはとても歯が立ちませんでした。一度はチャレンジしたのですが。。。