俺のイタリアン、俺のフレンチ―ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方
- 商業界 (2013年4月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784785504540
感想・レビュー・書評
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本書の構成は以下のようになっています(部は私が勝手につけたものです)。
第一部:俺の〇〇の話
第二部:ブックオフ創設や著者の生い立ちなど
第三部:再び俺の〇〇の話
上記の通り俺の〇〇だけでなく、ブックオフ創業までの過程が詳しく語られていて、中学生の頃から今に至るまでブックオフを使っている自分としては非常にワクワクして読みました。
本の希少価値ではなく綺麗かどうかで値段を決める、本を綺麗にするための研磨機をメーカーと一緒に開発したなど、興味深い話が多かったです。
ブックオフを創業した著者が『立ち読みが立ち飲みになった』と回顧していたのには笑えました。
本のタイトルに『俺のブックオフ』も是非入れて欲しかったですね(笑)
ブックオフであれ、俺の○○であれ、仕組みを作ると本当に強いと感じました。でもわかっているけどなかなか仕組みつくれないんですよね。
あと、「レア×レア=超レア」を理解すると、独走できるということが非常にわかりやすく理解できました。これは藤原和博さんも「100万人の1人になる方法」言っていることですね。
2~3時間で読める割には、濃密な情報が詰まっていて下手な自己啓発本を読むより参考になるのではないかと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
行ってみて凄く良い店だったから読んでみた。働いてる人が幸せなら良いけどなぁ。
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従業員、フランチャイジーを大切に想う姿勢。今でこそエンゲージメント経営、エンプロイーエクスペリエンスが謳われるが、10年以上前からこの姿勢を貫いていること、そして成功を収めていることが素晴らしい。
ブックオフでのフランチャイズ展開の際の心構え(会社が保証人になることもあったとのこと)や、料理人・音楽家の給料を上げたいとの思いからも見て取れる。
また、「自らすべて0から編み出す」ではなく「いいものは積極的に取り入れる」姿勢は見習いたい。
稲盛和夫の言葉を社員に受け継ぐ、イトーヨーカドーの唱和をそのまま用いるなどなど。。
稲盛和夫の「利他」は1社員としても実践を心がけていきたい。
一度は文春砲でビジネスの場から去ろうとしたブックオフ創業者の著者が、比較的短期間で俺のシリーズで大成功とは。。(そして還暦を超えている。。)
生粋の商売人だとも思うし、やはり稲盛和夫や右腕である料理人/証券マンの存在も大きいのだろう。人とのつながりは自分も大切にしていきたい。。。
あえてネガティブな点を挙げるなら、
坂本さんの自叙伝としては興味深いが、戦略本としては少し物足りない。
タイトルにもある「競争優位性のつくり方」の詳細な手法が描かれているというよりは、「利他」「従業員最優先」などのマインドの話が多い。
とはいえ、
こんな本読まされたら俺のシリーズに行きたくなる!
まずは王道・俺のフレンチにいってみようかな
(と、なる時点で著者の勝ちだな) -
少し内容は浅い気がしました。
どういう経緯でオープンできたのか、
歴史的背景はわかりましたが、
もう少し、壁のぶちあたりだったり、
詳細な考え方を知りたかったです。 -
ブックオフの創業者である著者が、これまでの常識を覆す原価率60%の立食形式イタリアン「俺のイタリアン」をどのような考えのもとに誕生させたかという話から始まり、著者の半生を振り返りつつ、稲盛和夫氏の「利他の心」で経営を軌道にのせたという内容
「俺のイタリアン」の設立秘話的な感覚で面白く読めた
「72歳ですが、まだまだ若造です。」
この謙虚さには頭がさがる。おそらく向学心や向上心も素晴らしいものをお持ちなのであろう。
本書も根底にそのようなものを感じながら興味深い内容でした
ただ、タイトルには「ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方」とあるが、著者の過去を振り返りつつ、結局『「利他の心」が競争優位性をもたらした』、つまり稲盛和夫氏はすごいという話だけで終わってしまいます
稲盛和夫氏の著作を何冊か読んでみて、この人がすごいのは、まさしく「戦略は細部に宿る」というか、すべてに理由があるという考え方と感じました
ですから、「利他の心」を持ったから「うまくいく」というのはなんか違うように感じます -
俺のイタリアンを残念ながら知らないので、お店の素晴らしさがわからない。コロナ終息したら行きたいな。
稲森氏の著書も読みたくなった。 -
競争優位性をいかに多く作ることができるか、この一言に尽きる。通常、ミシュラン星付きの店で修行したシェフの料理を食べようと思うと、いくらか高価になると考えがちである。しかし、著者は立ち食いにすることにより価格破壊を起こして他店では真似できない優位性を作り出した。また、従来のレストランで働く腕利きのシェフが抱える労働環境に対する不満を解決してあげることで、他店にはない活気が生まれた。また、フランチャイズ経営を採用したときも人の育成に注力し、決してヘッドオフィスだけが力を持ちすぎないようにした点も彼の師匠稲盛氏から学んだ点が生かされているなと感じた