聖・高校生 (6) (ヤングキングコミックス)

著者 : 小池田マヤ

• 少年画報社 (2004年4月23日発売)

感想・レビュー・書評

[どっこいしょさんの感想 · 2013年12月23日]

　５巻に引き続き読了。歳相応の舞台へと舞い戻った聖。普通にセックスもできれば、普通に人を好きになる。だけれれども、その先にはなかなか行けず。

　好きってなんだ。やっとこさインポテンツもなおり、歌舞伎町で鍛えた対人テクニックアンドエロティックを駆使し、あの手この手で関係をもつ聖。だけれども、普通の恋愛に発展はせず、当て馬、モデルとうまくはいかず。なんだか好きってなんだろうと悩む姿は本当に歳相応の悩みに戻ったのかなぁと思いましたが、体験してきたことがその悩みをグンとレベル高いものにしてしまってるのが面白いなと思いました。体験したあとの自分の感情の整理ってキャラの成長が見れて面白いです。

　謎だった美園先生の過去話もチラリと入り込み、ここからどうあの行動をするきっかけになったのか気になるところです。まだまだ複雑な人間模様送りそうな聖くん、落ち着かないね！

[maiakiさんの感想 · 2013年1月24日]

購入。

[mayorunさんの感想 · 2005年6月24日]

ISBN：4785924128<br>
【ストーリー】<br>
いじめられっ子で何の取り柄もないと自分を卑下するだけで変わろうという努力をしていなかった普通の男子高校生・神保聖が環境に鍛えられて変わっていく成長の物語。<br><br>
ナイスバディと美貌で男心を惑わす美術教師の美園先生のエロい秘密を知ったことに始まり、幼馴染の守、幼馴染で片思い中の鮎子ちゃん、その他の人間の内面や裏側を知ることで聖の行動も予測のつかない方向へ転がっていく。<br><br>
本編（6巻)では堕ちる所まで堕ちて生きる気力を失っていた聖が5巻で某所であの女性に再会し、新たに生まれ変わっていく、浮上の巻である。そして高校ハーレム生活が始まった・・・ｖ<br><br>
聖の言動が潜り抜けてきた荒波に鍛えられた精神的成長を感じさせてくれる。聖の中には、いつも美園先生がいる。<br>
美園先生の今はこの世にいない恋人（？）の謎にも迫りつつある。時代は遡る・・・。<br><br>

【感想】<br>
私が買うのを一番楽しみにしている本も、一番読み応えがあると感じる本も、最近ではこの作品のように思える。最高に熱いです・・・ｖｖ<br>
小池田先生といえばギャグ・ほのぼの・激エロと活動分野は多様であるが、4コマストーリー漫画という作風がいずれにおいても大変テンポの良い読みやすい印象を与え最大の効果を発揮している。<br>今回はとてもいいシーンがあり、泣かせてもらった。<br>
正直初期の頃は読むと頭痛がするくらい重いテーマだと感じるシーンもあったけれど聖の成長は目を見張るようだ。先の展開が読めないのでいつ読んでも話にグイグイひき込まれ目を離せない。歌舞伎町の夜も見事に描いている(笑）。どんなにキツイ展開があってもそういう落差が漫画の効果を強めているので、やはり根本的に温かい強いメッセージ性のある物を描く人なのだと思い、注目しています。<br><br>
今回の作品には森博嗣先生の犀川＆萌絵シリーズの某小説作品に通じる、高度な技法が使われていて、斬新でした。美園先生の過去、萌える・・・ｖ<br>
続きもとても楽しみです。たっぷり長時間楽しめ、すごく内容が濃いので、読んだあととても得した気になれますよv<br>
（※えっちなの苦手な人は避けた方がいいと思います。エロ〜いです、段々くっきりはっきり(笑）)