げこげこ: 水上悟志短編集 (ヤングキングコミックス)

著者 :
  • 少年画報社
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本棚登録 : 291
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784785924942

感想・レビュー・書評

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  • 鬼才・水上悟志さんのデビュー前後の読み切り作品を収録した短編集。
    絵的にも物語的にも粗削りに感じるところはあるけど、不思議で独特な世界観は、既にこの時からあったんだなぁという印象でした。
    一番好きな短編は「読書の時間」。

    印象的な短編いくつかについて触れていこうと思います。
    ・弥一郎
    弥一郎の超能力を奪う景子。
    こういう、脈絡なく(背景設定はあるかもだけど)「やっちゃう」キャラって、水上作品にたまに見られるような印象。
    他作品を読んでいたこともあって、感じ入るものがありました。

    ・読書の時間
    言語化できないけど、なんか好きだった。
    短編ってこういう感覚で見るの大事ですよね(自己正当化しつつ)
    「勇者」のエピソードを作中作で取り扱っているのが良かったのかな。

    ・怪人夏伍郎
    「マジカル・マリー」はここが原典だったのかw
    「惑星のさみだれ」の作中作ですよね。
    ナチュラルに凄惨w

    ・High Jump Rabbit
    物語の本筋とは全く関係ないけど、主人公兎塚くんと緑野さんの関係が、なんかたまらんものがありました。好き。
    また、瓦屋根に着地するシーンの躍動感がかっこよかった。

    ・龍と少女と百鬼町
    とても時代性を感じる作品。
    ラピュタ的な「突然違う世界で生きる少女と人生が交差する」系。
    こういうの、なんだかんだ言って浪漫ですよね。
    結構好きな短編でした。

  • 短編集。

  • 短編がうまいマンガ家は長編も上手いが、やはし。
    あ、逆だ。
    風祭という姓が出てきてテンション上がりました。
    絵自体は90年だっぽいけど。

  • 「せっかくだからこのカエルの身でできることを楽しみたいんです。」

    水上悟志さんは希望の残る話を描いてくれるのでちょっと力が湧いてくる。伝説の勇者山中さんがひたすらにかっこいいです。

  • 買って速攻読み終わりました。
    ぴよぴよの時に書きましたが、短篇集ってやっぱ敷居高いんですね。その作者のファンの数だけしか売れないだろうからなぁ、仕方ない。

    タイトルにもなってるげこげこは結構好きだなー。
    かなり絵が荒削りなんだけど、どうも魅力的。

    弥一郎の話は、小井戸景子の説明コマ絵が良かった。
    いや、そこだけじゃないですが……顔の書き方が上手いんだなぁ。特に鼻が破綻してないな。新人の頃描いてた作品なんだよね、凄い。

    伝説の男は、悪ふざけでしかないと思うけど、描きたかったんだろうな。こーいうのもあってもいいかな。

    除霊師は、短編に向いてない作品だなーと。感情移入しきれないから、熱いセリフも軽く写ってしまう。もったいない。

    読書の時間、これは良い。作者のセンスが垣間見えるな。

    怪人夏伍郎、これを見て確信した。作者この方向性の世界観が好きなんだな。

    High Jump Rabbit、この作品は美しいな。なるほど、と。

    鋼鉄神将オメガフロッグ、うん、この世界観なんですね。

    竜と少女と百鬼町、これ連載できそうな設定だなー。
    主人公とヒロインのキャラデザも一番好き。

  • 短編集。
    連載デビュー前の作品が多く収録。
    そのためかやりたいことは分かるけども、
    画力や表現力が足らない感じがぽつぽつと。
    『読書の時間』が一番良かった。

  •  水上悟志作品集めよう購入。やっぱり伝説の男のインパクトはでかかったですw読書の時間の魔法のハンマーもあえて先を描かないインパクトをだす!これはかっこいい!ホントつくづく水上先生の作品は動画でみたくなる表現ばっかです。

  • 印象に残った話はやはり「げこげこ」だろう。なんというか物凄くシュール。川に旅立つシーンは笑った。冒頭がカラーで女の子の水着絵が載ってるが…その…なんていうか…。。。はい。察して下さい。

  • どこ行くっていうの どこに行けるつもりなの!? テツマキ泳げないでしょ
    私なしで生きられるの? 私はアンタなしじゃ生きられないのに テツマキ

    何か泳げる気がするんだ 何しろカエルだし
    それに オレが いなくてもななみはやっていけるよ 保障する

    ……… なんで……

    それは手紙に書いた
    ごめん でも…
    いつか必ず会えるさ だから
    またな

    (げこげこ)

  • ビバ!水上ワールド!
    ほかの作品にも短編のキャラが登場します。
    日常漫画大好きです。

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