ぴよぴよ: 水上悟志短編集Vol.2 (ヤングキングコミックス)

著者 :
  • 少年画報社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784785927417

感想・レビュー・書評

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  • 水上さんの短編集。
    全3話で送られる「ぴよぴよ」や、以前の短編集で登場した百鬼町を舞台にした短編など、味のある不思議世界とキャラが綴られています。
    百鬼町のエピソードに流れる空気感が好き。

    ・ぴよぴよ
    1話を読んで「何なんだろうこの話……」と思っていたんだけど、2話1ページ目を見て「人生を描こうとしているのか」と納得しました。
    相変わらずこういうの上手い。
    だいぶわけわからん話なのに、結婚式のエピソードではちょっと泣けた……。

    ・がんばってちゃんとやめよーぜ
    「魔界斬妖剣」もそうですが、時代性か、それとなくセカイ系っぽい雰囲気。
    悩んで踏み出せなかったり、「ぼくががんばってもがんばらなくても世界は何も変わらない」という台詞だったり。
    話の流れはありきたりなのに、こう、質感がなんか沁みます。
    なんか好きだった。

    ・えらぶみち
    2/14が舞台になっていたり、主人公の言うことが(もっともだけど)妙に悟っていたり、尺的都合でもっと色々引き出せそうだった印象の短編。
    特に幸子ですよね。
    水上作品的に言うと、多分この子、サイキックってことですよね。
    推測に推測を重ねるけど、死の直前に能力に目覚め、気にかけていた京介の死期に気付き、13年後(現在)に直接干渉したのかなと。
    幽霊になって見守っていたなら、近況とか聞かないでしょうしね。
    根拠がなくて妄想の域ですが、水上作品のキャラならそのくらいやるよなー、みたいな謎の信頼がありますw

    ・百鬼町シリーズ
    他の短編よりも手に馴染んでいるような印象の百鬼町シリーズ。
    サンダーガール、好きです。ええやん。
    (私達の感覚からすると)非日常の存在が、何でもない日常を送っている。
    そこに流れる空気が、心地良くて好きです。

  • 短編集。

  • 短篇集。短篇集ってよっぽど作者が好きじゃないと手を出さないだろうから、埋もれる作品となりやすいのが良くないなぁとたまに思う。

    本作品はとてーも良かったです。
    選ぶとしたら「ぴよぴよ」と「えらぶみち」、かな。
    まぁ、感動的な作品はどうしても印象が強くなるので。
    ぴよぴよは月日の流れが怒涛で、きちんと最後はほんわかさせてくれてよかったです。安易に寂しさを残されると、読んでいる方は辛いので。。。
    えらぶみちは、構成が神がかってるなと。ありきたりな時間ループものとか作者は言ってますが、そうかな?
    主人公もそうだけど、こーこも結構辛い選択をしてるように思う。蹴り飛ばす描写で多少救われるものはあるけれど。
    そして墓参りをする主人公の人間性。良いですね。なかなかデキないと思う。

    サンダーガールは主人公が魅力的だった。
    風穴頭は黒天女のキャラデザにヤラれました。今まで気づいてなかったけど、ヘアピンキャラ好きなのかな、そうかも。

  • かなり設定が不条理なんだけども、
    作者のキャラ設定がしっかりしているから
    ちゃんとヒューマンドラマ。けどギャグも忘れない。
    すごいわこの人。

  • ぶっちゃけ千年はチョロいピヨ。

    本当はピヨたちが何なのか、何が本当で嘘かということは問題ではないという寛容さを皆が持っている。「がんばってちゃんとやめよーぜ」も好き。「やめよーぜ」も必要な存在というのがいいです。

  • 短編集。
    げこげこに比べてしっかりしすぎているくらい出来がいい。
    基本変な生物が出て来る。
    『えらぶみち』はビューティフルドリーマーのオマージュかな。
    『がんばってちゃんとやめよーぜ』『ぴよぴよ』が良い。

  • 久々に発掘したので。源八朗、本当にサイボーグ戦艦かもなぁ。サンダーガールは今の水上作品に通じるものがある。

  •  ぴよぴよは日常コメディなのにどこか哀愁が漂っていた作品でした。えらぶみちを読んでいて水上先生は上から下とか下から上の構図よく描く人だなぁと思いました。階段とかジャンプは盛り上がりますよねぇ

  • 日常の世界の中にさらっとまぎれている異な物たち。そんな変なものたちを見て楽しめればいいかと。あまり深くは考えずに。

  • 「げこげこ」同様「ぴよぴよ」もまたシュール。しかしそのシュールさも家族というテーマの元で心温まる話になっている。突出した面白さは無いがふと読みたくなる作品。まぁ短編集だからかも知れないが。

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