- Amazon.co.jp ・マンガ (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784785957674
作品紹介・あらすじ
いつも愉快な歩鳥が大ボケかまします!
究極の天然が巻き起こす想定外なハプニング続出!
個性あふれる下町商店街のメンツに爆笑必至!
下町の人々の人情味も味な抱腹絶倒ギャグコメディ!
今回は歩鳥たちが北海道に修学旅行に行って大騒ぎ!?
感想・レビュー・書評
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何気ない日々、何ともない日常をどの様に肉付けしていくかでその作品の真価は問われるが、これは作者の才覚に大きく付与してくるのだが、それ町は時系列シャッフルという舞台装置がここにきて殊更に先鋭化した演出としての役割を果たしている。
ここ数巻で感じさせる物語の収束と共にそれに紐付けされていた思い返されるされる数々の思い出の日々と積み重ねられた日常が、読者に寂寥感を投げ掛け、掛け替えのない日々へと誘う全体的な構成が憎たらしいほど巧いのである。
紺先輩と歩鳥の語られる繋がりはこれ迄の歩みを思い返すとしみじみと心に沁みる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日常系だけど作中の時間は流れているような作品が好き。なので『それ町』も毎回新刊が楽しみだ。
徐々に徐々に登場人物が増えて町の地図が広がっていくのが面白い。以前出たキャラが再登場したり、実はそれぞれの登場人物が歩鳥の知らないところでつながっていたり。視点を変えると見え方がガラッと変わるあたりよく出来てるなと思う。その辺が普通の日常系漫画と一味違うところ。
時系列がバラバラになってるのも不思議な作りだよね。歩鳥の神の長さが一つの基準になってるのは笑える。短くなっちゃったのって同窓会のときだっけか。あとはそれぞれの登場人物の名前の呼び方とかだろうか。その辺もほんとディテール細かいよねぇ。読み返すたび発見がある面白い漫画といえる。 -
第114話修学旅行
第115話飛ぶ鳥
第116話メガネ行方不明事件の全貌
第117話虚
第118話牡丹灯籠
第119話不猟少年不良少女群像劇
第120話辰野俊子のお友達
第121話立つ鳥 -
北海道への修学旅行では、歩鳥たちのはしゃいでいるすがたがえがかれるとともに、浅井の恋が実ることになります。
「メガネ行方不明事件の全貌」と「牡丹灯籠」は、それぞれタッツンとユキコの身のうえに起こった小さな事件を題材にした話ですが、ミステリやホラーふうのテイストを添えつつ、日常系作品的なおもしろさがあじわえます。
そのほかでは、紺先輩が卒業後に引っ越しすることを知って彼女のもとへ歩鳥が駆けつけるエピソードも、印象にのこっています。 -
<Soredemo Machi ha Mawatteiru>
Digital Composting/雷門風太in竹工房 -
歩鳥たちが修学旅行へ行く15巻。今だと『ゴールデンカムイ』を読むようになったので、読み直してみるとアイヌの話があってより楽しめた。浅井の告白が青春しててよかったな。真田はただ一人残されてしまったけど(笑)
『飛ぶ鳥』『立つ鳥』も歩鳥と紺先輩の繋がりの強さを感じられていい話だった。
「これは…私の非日常だ!!」
歩鳥を頼らず、一人で謎に立ち向かおうとする姿がいいよね。
「九官鳥は賢くてデリケートな鳥で 手がかかる上に懐かない」っていうのは、紺先輩のことみたいだなって思った。
「お前のおかげで割と高校楽しかったよ ありがとう」
この言葉に涙が止まらない歩鳥。それでも笑顔で送り出すために「おう!」と声をかけたのがカッコよかった。やっぱりこの二人のエピソードはグッとくるね。
『虚』で室伏のこの言葉が印象深い。
「キミは先入観にだまされる事をよく恥じるけど 私は良いと思うなァ 幻の風景に迷い込むって刺激的じゃないかァ」
「色とか図形にだって錯覚させられるんだよ?人間の脳に映る世界はそもそも曖昧なもんだろ?」
室伏と歩鳥は似てはいるけど、この価値観が決定的に掛け違ってるんだよね。謎を謎として楽しむか、それとも解き明かさなくてはいられないか。虚か実か。刺激をどこに求めるのか。この二人は対照的で見てて面白い。 -
"「涼ちんのいう事は抽象的なのが多いね」
「抽象画描くからかな いってる事わかんない?」
「いや わからないとかじゃなくて 私の周りにはーー
ズバズバいう人とか 射る様に核心を突く人とか いいたい事の2割しかいわない人とか色々いるけど
涼ちんはまた別の感じがするな…と」
「キミのじゅんさいの表現も大概抽象的だったぞ」" -
不思議な世界!