「愛国」の技法: 神国日本の愛のかたち

  • 青弓社
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  • Amazon.co.jp ・本 (145ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787220554

作品紹介・あらすじ

「生活下げて日の丸上げよ!」「一升瓶で空襲に備えよ!」「人間魚雷を発明せよ!」……「不敗の神国日本」の総動員体制を支えた愛国者たちは、どのようにして育成されたのか。哀れにも滑稽なアジテーション群を掘り起こし、その「愛国心」のかたちを探究!

感想・レビュー・書評

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  • 歴史

  • 国を愛そうという運動がマスコミを中心に静かに行われているが、軍国時代は派手だった。日の丸も堂々と主役で登場している。博覧会で、嫁ぐ日にも日の丸を掲げましょう。生活下げて日の丸あげよう。日の丸で突撃しようと怖いもの知らずだ。学生向け科学雑誌では学生が「人間魚雷」を発明している。かと思えば、「主婦之友」では一升瓶で空襲に備えようという記事が載っている。何!一升瓶で何をするかと思えば、ガスマスクの代用になるというのだ?愛国は無敵?

  • この皮肉ったらしい言い方、大好き。
    子供たちも含め、みんなに読んでほしい。
    デタラメな話でも、繰り返し、繰り返し言われることでホントと思うようになってしまう。
    戦時中の広告や記事とそう思う。

    で、今の時代はどうか?
    『あの頃の人は気付かなかったのか!』
    そんな風に言われるのではないか。

    本に書いてあるのは昔の話だが、御用記事が多く掲載される新聞やテレビニュースを見ると、笑い事ではない。

  • 今のこんなに危うい時代だからこそ
    読まれて欲しい
    少しは話題になって欲しい
    一冊です

    「永遠のゼロ」を
    平積みに置いてある本屋があったとして
    同じように
    すぐ横に平積みにしている
    そんな 本屋には
    ぜひ 訪ねてみたい

  • 戦前戦中のプロパガンダを集めて面白おかしく紹介する、というコンセプト自体は悪くないと思うが、表現が不謹慎、あるいは下品なのがちょっと受け付けられない。ワザとやっている部分もあるのだろうが、裸授業のロリコン云々の記述は不快でしかない。

  • ”国を愛する心”とか”道徳を教科に”と言っている政治家に送りつけたい一冊。官製運動というものを冷静に眺めるとどう見えるか書かれている。

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著者プロフィール

1974年生まれ。フィルム製版工などを経て、現在は編集者として勤務。著書に『「日本スゴイ」のディストピア』『「愛国」の技法』(ともに青弓社)、『神国日本のトンデモ決戦生活』(筑摩書房)、『原発ユートピア日本』(合同出版)など。

「2018年 『まぼろしの「日本的家族」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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