セーラー服の社会史 大阪府立清水谷高等女学校を中心に

著者 :
  • 青弓社
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787220882

作品紹介・あらすじ

セーラー服イコール女学生。このイメージは日本に広く定着しているが、セーラー服の源流は19世紀イギリスの水兵服である。外国に起源をもちながらもいまや日本の女学生の象徴になったセーラー服は、なぜこれほどまでに人々に愛され、日本に定着したのか。

大阪では「清水谷ブルー」の愛称で親しまれ、ドラマ『カーネーション』や映画『逆光の頃』などの撮影にもよく使われる大阪府立清水谷高校のセーラー服に着目して、セーラー服の変化を追う。明治期の和服から大正期の袴、そして洋装の制服としてのセーラー服の発明へ。セーラー服を切り口に、日本の洋装化の一端も見えてくる。

「制服がかわいいからあの学校に進学する」。こうした入学動機に裏打ちされるセーラー服の魅力に迫りながら、一つの高校のセーラー服の120年間を200点以上の写真とともにたどる。


目次
第1章 セーラー服の歴史
第2章 日本の女学生の制服の流れ
第3章 清水谷高等女学校の制服
第4章 戦後――清水谷高等学校の制服
第5章 清水谷セーラーをめぐるエピソード
第6章 清水谷の体操服
第7章 制服の今後について

感想・レビュー・書評

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  • 2023.06.10 朝活読書サロンで紹介を受ける。菅野美穂、石原さとみ。セーラー服の時代考証。

  • バーゲンブックで購入。
    学校制服の歴史は、女性の教育を受ける権利や社会進出の歴史の一部であり、また戦時下には統制の影響も受け、
    その意味で、まさに書名のとおり「社会史」として興味深い。
    1970年前後の全国的な制服廃止自由化の動きにおいても、女子生徒達の強い反対で自由化が阻止されたというエピソードも面白い。

    バーゲンブックというシステムには思うところもない訳ではないが、このような本来読まなかったはずの掘り出し物の本に時折巡り合える良い機会であるとは思う。

  • 東2法経図・6F開架:383.1A/I57s//K

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50222495

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著者プロフィール

1956年、大阪府生まれ。1972年に大阪府立清水谷高校に入学し、その後、日本大学芸術学部写真学科卒業。服飾デザイン業を経て、現在は損害保険代理店に勤務。「はたらくくるま」シリーズ(講談社)で写真を担当。

「2020年 『セーラー服の社会史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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