コルセットの文化史

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  • 青弓社
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787232311

作品紹介・あらすじ

ウエストを極限にまで締め付けて細くするコルセット。女性美とされる身体を造形するためのこの道具はいつ生まれ、どう変化してきたのか。くびれたウエストと突き出たバストを追い求める技術革新、社会的な賛否論争、フェティシズムの台頭などを考察する。

感想・レビュー・書評

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  • コルセットの歴史についての本。コルセットがどのように変化してきたか、それに伴う社会情勢の変化など。一口にコルセットと言っても、その役割は時代によって異なる。こういう変化の過程を知ると、ファッションを語るには時代背景が必須であるということが分かる。

    コルセットは女性を束縛する悪しき象徴として語られることも多い。「脱コル」なんかはいい例だろう。そういった面があることは否定しないが、コルセット着用にも利点があることもまた事実である。コルセットは締め上げたり持ち上げたりすることで、理想の身体を作ることができる。そして外から無理やり身体の形を変えることは健康に悪そうだが、中から変えるのとではどちらがマシだろうか。

    コルセットが姿を消すと、自力で腹を凹ませるために無茶なダイエットが広まり、胸を大きく見せるために手術をする人も出てきた。はたしてどちらがマシなのだろうか。もちろん答えは程度による。別にコルセットの復活を望むつもりはないが、やみくもに過去を過ちと切り捨てるのは違うと、読んでいて感じた。

    本書の偉いところは、最後に現代(2003年)にコルセットを買うにはどうすればいいかまで書いてあるところである。しかも女性だけでなく、男性が自分用に買う場合のポイントまで。俺は買わないが、そういうところまで網羅している心意気に感心した。

  • Bar 十誡にて鑑賞。

  • 自分をコントロールしたい欲求というのがなるほどなぁと思った。

  • Searching for the BEAUTY<海外編>:3
    女性たちよ、ウエストに揺らぎを!!

  • コルセットの起源から16世紀〜19世紀、20世紀〜現代までの歴史、役割、社会的背景などどう変遷してきたのかが書かれたオール・アバウト・コルセット。コルセット・トレーニングやタイトレーシングについての記述もあり、コルセティエの作ったコルセットが欲しい!と思わせる図版も多数有り、魅力的で興味深い本だった。コルセット・トレーニング、やってみたい。

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著者プロフィール

文化女子大学教授。専門分野は現代ファッション史、ファッション・メディア論。共著書に『ファッション・ブランド・ベスト101』(新書館)、『世界服飾史』(美術出版社)ほか。

「2004年 『コルセットの文化史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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