〈景観〉を再考する (青弓社ライブラリー 33)

著者 :
  • 青弓社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787232335

作品紹介・あらすじ

戦後日本で、経済優先の都市開発が生み出した無味乾燥な〈景観〉を私たちはどのように内面化してきたのか。生活者の主体性を排した都市計画や、理念への羨望と現実への絶望の間で循環する議論を回避して、近代日本での〈景観〉の形成とその受容の過程をたどる。

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  • 内容(「BOOK」データベースより)
    乱立する高層建築、街中に張り巡らされた電線、均質な郊外風景。戦後の日本で、経済政策優先の都市開発が生み出した無味乾燥な“景観”を私たちはどのようなものとして受容してきたのか。マンション景観訴訟や景観法、景観行政などの従来の政策や議論が見落としがちな景観の社会的な意味や歴史的な形成過程について考察して、景観を語る言説に刻まれている歴史性や政治性を具体的に浮き彫りにする。生活者の主体性を排した都市計画や、理念への羨望と現実での絶望との間で循環する議論を回避して、近代日本で“景観”がどのように形成され変容し、そしてその過程でそれをどのように内面化してきたのかを探ることで、新たな景観論を展開する論考集。

  • 景観について5人の学者による講演をまとめたもの。
    個人的には2章と5章がよかった。

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著者プロフィール

松原隆一郎(まつばら・りゅういちろう)
昭和31(1956)年神戸市出身、放送大学教授、東京大学名誉教授。灘高校・東京大学工学部都市工学科卒、同大学院経済学研究科単位取得退学。専攻は社会経済学・経済思想。著書は『頼介伝』(苦楽堂)、『経済政策』(放送大学教育振興会)、『ケインズとハイエク』(講談社現代新書)、『経済思想入門』(ちくま学芸文庫)、堀部安嗣との共著『書庫を建てる』(新潮社)他、多数。

「2020年 『荘直温伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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