ライブハウス文化論 (青弓社ライブラリー 53)

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著者 : 宮入恭平
  • 青弓社 (2008年5月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787232854

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ライブハウス文化論 (青弓社ライブラリー 53)の感想・レビュー・書評

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  • 14、アンケート母体不明。いきなりやられると雑な印象に…。
    21、「ミュージシャンがライブハウスに出演する際には、オーディションが実施されることが多い。」先に読んだ『発表会文化論』(2015)では「かつては」と表記されていた。7年で時代は変わってしまった!
    知り合いは2014年に「アマチュアミュージシャンは、企画ライブ/ライブハウスに呼ばれて、週数回の出演料で生活できる」って言ってた、気がするんだけどまたあいつ嘘ついたのかな。それともほんと?
    …という内容への疑問のせいというか、もう単純に進め方のせいだと思うんだけどちょっと入り込めなかった。
    対立項によるドライブがかかってると読みやすいが、これは話題が前後する箇所がままあった気がする。あと三項対立されるとやっぱりわかりにくい←読み手の頭の弱さ…。
    『発表会』くらいが私にはちょうど良かったんだな。まあそういう視座もあるんだな、ということで。

  • ノルマを課すライブハウスとノルマに迎合するアマチュアたち。音楽をビジネスとすることの現実は甘くないし、汚い部分が多い。

  •  ぼくが音楽にのめり込み始めた70年代前半、ライヴ・ハウスという概念/存在には馴染みが薄かった。ロックの生演奏を聞く場は、公共のホール等が主だった。その後パンク期になってライヴ・ハウス通いを始めるが、80年代半ばまで、新宿ロフトあたりでも、フロアに椅子を並べて聴くようなこじんまりとした集客のライヴがけっこう催されていたと記憶する。つまり大規模な集客のない(もしくはそれを目的としない)バンドに対しても、ライヴ・ハウスは寛容だった。それが変わり始めたのは、インディーズ・ブームから
    バンド・ブーム期にかけロックが急激に大衆化してビジネス規模が拡大してから。つまりロックが金になることがわかり、各ライヴ・ハウスがチケット・ノルマ制を導入し始めてからだ。
     社会学の研究者であり、自らもミュージシャンとしてライヴ・ハウスのステージにも立つという著者が、豊富な資料や取材を踏まえ、ライヴ・ハウスの歴史や現状、ミュージシャンや観客の関係性、さらにカラオケやアメリカの事情などを探りながら、ライヴ・ハウスを巡る比較文化論まで言及し、最終的にライヴ・ハウスの文化的影響や今後のゆくえまでを追っていく。
     著者は現状のライヴ・ハウスの問題点の多くはノルマ制にあると見る。ライヴ・ハウスの経営維持のため導入されたチケット買い取り制度がミュージシャンと客、そしてライヴ・ハウスの関係を不自然なものにした、というわけだ。その意見には大筋のところ異論はないが、いわゆDJカルチャー/クラブに関する考察がすっぽり抜け落ちているのは惜しい。80年代後半以降のポップ/ロックでもっとも大きな地殻変動はDJカルチャーの台頭であり、それがライヴ・ハウスを中心に回っていた日本のポップ・ミュージックの現場に大きな影響を及ぼしたことは間違いないからだ。

  • フォークやら団塊世代についてやら、分析する音楽ジャンルや世代が激しく偏っているせいで、「これからライブハウスは年配の人たち向けのものになっていくだろう」みたいな結論になってしまっています。
    ただ、「ライブハウスのノルマ制度」を批判的に紹介している点は、バンドをやっていてライブハウスでライブの経験もある自分からすると、非常に応援したくなるものです。
    テーマは非常に興味深いもので、筆者の音楽への愛も感じられるのですが、文章が冗長で読みにくいのが難点です。

  • 下北沢の研究を始めて,ライヴハウスの一般論についてもフォローしなくてはならなくなって急遽購入,読んでいる本を中断して読み始めた本。青弓社ライブラリーの一冊だが,このシリーズを読むのは初めて。このシリーズには第1回から何度か私が聴きにいっていた,多摩市が主催,パルテノン多摩を会場とした連続講演の記録がかなり含まれているがそれらも購入したことはなかった。
    著者は1968年生まれで大学在学中から活動するミュージシャン。2003年からハワイ大学に留学して社会学修士を取ったという略歴。研究でももっぱら音楽を対象としている。といっても,本書ではほとんど理論や抽象的な議論はない。ミュージシャンとしての彼が長年お世話になってきた活動の場であるライブハウスを,客観的なデータや書かれ語られたさまざまな言説を集め(文献調査と聞き取り調査),そして日本のライブハウスを相対化するために米国に渡り,そしてカラオケといったジャンルも比較対象として扱っている。その比較研究と称した記述は時に冗長だったりするが,ライブハウスというテーマで1冊の本を書くという以上はやむをえないのかもしれない。
    まあ,ともかくいろんなことを調べ,いろんな本を読み,勉強になることは多かった。そういう非常にオーソドックスな社会学モノグラフといった感じか。しかし,インタビューによる意見にかなり力を与えていることや,結論としてはミュージシャンとしての彼が日ごろ不満に思っている,日本のライブハウス独特の「ミュージシャンに課すノルマ」に議論が集中していて,それが故に日本の音楽はよくならないし,ライブハウスという存在の今後にとってノルマは障害である,的な論調はどうなのだろうか。まあ,だからこそ私の研究で論じることは多いのだが,本書ではライブハウスで行われるさまざまなイヴェントには全く言及されていないし,彼自身が恐らくロックというジャンルのミュージシャンなのだろうが,フォークやジャズに関する記述はあるものの,他のジャンルにはほとんど触れていないのも,ライブハウスの一面しか論じていないのではないかと思う。まあ,あくまでも彼はパフォーマー側にいて,私はオーディエンス側にいるということかもしれない。

  • [ 内容 ]
    夢追う若者から団塊世代までが集い、音楽でのしあがり、音楽を楽しみ、音楽を介して人と出会うための場であるライブハウス。
    ロック喫茶・ジャズ喫茶を出自とし、「政治の季節」にカウンター・カルチャーを支える一方で、1980年代を転換期として高度に商業化・システム化していくライブハウスの歴史を浮き彫りにする。
    そのうえで、ミュージシャンに課せられるノルマやチャージ制度の実情、プロフェッショナルとアマチュア、インディーズの差異などをレポートし、アメリカのミュージック・クラブやカラオケとも比較して独自の文化形態を明らかにする。
    戦後日本の「生演奏の空間」を担ってきたライブハウスの魅力に迫り、そのゆくえを探る音楽文化論。

    [ 目次 ]
    第1章 ライブハウスの全貌
    第2章 ライブハウスとミュージシャン
    第3章 ライブハウスと音楽空間
    第4章 ライブハウスとノスタルジア
    第5章 ライブハウスとミュージック・クラブ
    第6章 ライブハウスのゆくえ

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ライブハウス文化論 (青弓社ライブラリー 53)の作品紹介

夢を追う若者たちから団塊世代までが集うライブハウス。ロック喫茶・ジャズ喫茶に出自をもち、1960年代にはカウンター・カルチャーを支える一方で、80年代に高度に商業化していく歴史を追い、カラオケなどとも比較して「生演奏の空間」の魅力とゆくえに迫る。

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