日本の「ゲイ」とエイズ: コミュニティ・国家・アイデンティティ

著者 :
  • 青弓社
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787233578

作品紹介・あらすじ

差別や偏見にさらされ行政からも除外されていた男性同性愛者たちは独自のコミュニティを築き上げていたが、エイズ政策を通して国家行政に取り込まれ、社会的な地位を確立していった。その過程を聞き書きなどから検証し、生と性の葛藤と経験を抽出する。

感想・レビュー・書評

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  • ボディポリティクス→個人と政治経済とのかかわり

  • 日本における「ゲイ・コミュニティ」の生成・強化とHIV/AIDSをめぐる疫学・国家行政の密接なつながりを、歴史を紐解きながら読み解いていく野心的な試み。

    断片的にしか知らないことが多くて、とても勉強になりました。「エイズ」という病を媒介しないコミュニティのあり方もいまでは可能かもしれないけど、歴史的に捉えると両者を切り離して考えることは出来ない、というのは新たな知見だなと思いました。

    森山至貴『ゲイ・コミュニティの社会学』を読んでモヤモヤしていたものが、ある意味スッキリしたという感じがします。

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著者プロフィール

1975年、佐賀県生まれ。筑波大学大学院人文社会科学研究科現代文化・公共政策専攻修了。博士(学術)。カリフォルニア大学バークレー校人類学部客員研究員、お茶の水女子大学PD研究員、財団法人エイズ予防財団リサーチ・レジデント、名古屋市立大学看護学部特任講師を経て、現在、名古屋市立大学男女共同参画室プロジェクト推進員。専攻は、ジェンダー/セクシュアリティ研究、医療人類学、カルチュラル・スタディーズ。

「2013年 『日本の「ゲイ」とエイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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