X線と映画 医療映画の視覚文化史 (視覚文化叢書 8)

制作 : 長谷 正人 
  • 青弓社
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787274434

作品紹介・あらすじ

19世紀末から20世紀初頭にかけて、生理学や神経学、病理学などの生命科学は、キモグラフやミオグラフなどの装置を使って「生命」を視覚化しようとしてきた。では、医学は「生命」をモニタリングするために、何を、どのように記録しようと試みたのか。医学を支えたそれら視覚技術は、映画などの映像文化とどのように結び付いていったのか。

ゾウに6,000ボルトの電流を流す瞬間やイヌの拍動する心臓を記録する映画、てんかん発作のような不随意的な身体の動きを追う映像、ウサギの血液循環を顕微鏡で撮影した科学映画、そして、未知の光線で骸骨にされた人体内に再び生命活動を捉えようとするX線映画――。

映像技術によって「生命」を明視しようとする科学的観察の欲望を、多様な事例と豊富な図版から明らかにする。それら医学の欲望が「生命」を把持し統制しようと格闘した歴史をたどり、現代のCTやMRIなどの画像技術へつながる医学的な映像実践と映画との関係を検証する映画研究・視覚文化論の成果。

著者プロフィール

カリフォルニア大学サンディエゴ校視覚芸術学科教授。専攻は視覚文化論、フェミニズム科学技術論。著書にMoral Spectatorship: Technologies of Voice and Affect in Postwar Representations of the Child(Duke University Press)、共著にPractices of Looking: An Introduction to Visual Culture(Oxford University Press)、共編著にThe Visible Woman: Imaging Technologies, Gender, and Science(New York University Press)など。

「2021年 『X線と映画 医療映画の視覚文化史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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