ゲームセンター文化論―メディア社会のコミュニケーション

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著者 : 加藤裕康
  • 新泉社 (2011年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787710185

ゲームセンター文化論―メディア社会のコミュニケーションの感想・レビュー・書評

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  • ゲームセンターの特にコミュニケーションノートに注目した調査モノ。

    このネタは実は自分も卒業論文の時とかに少しやってみたいと思ってはいた。
    東京を中心にコミュニケーションノートとそれを取り巻くゲームセンター、店員、客などのやりとりを論じている。
    納得できる部分や発見できる部分もあり。
    でも、今一つインパクトに欠けるような気がしないでもない。

    なるほど、と思ったのは補論として載せられていたプリクラの話。
    ゲーセンのボードに貼られたプリクラを援助交際の気軽な交渉ツールとして使用するケースが増えたため、プリクラコーナーを男性単体での立ち入り禁止にした、というくだり。
    なるほど、どうして男性客が隔離されているのかと思っていたけれど、そういう理由があったのか。

    メディアコミュニケーションに興味があれば面白いとは思うけれど、とかくゲーセンという場は店員、ゲームそのものとかとの関係で凄く特殊な場だと思うので、何かの応用としてこの本を使うのは難しい気がする。

    ここからは自分の話。
    大学1~2年生くらいまで、結構ゲーセンに入り浸って音ゲーをしていて、コミュニケーションノートにも書いてた。
    というか、自分がよく通っていたゲーセンに「ノート置いて」と要望を出したのが自分だった。
    ノートのおかげでその場にはコミュニティが膨らみ、ゲーセン発祥の友人なんかもできた。
    どうしても自分の経験と照らし合わせてみてしまうが、そうなるとゲーセンというのはいわゆる「下流」な場所で、それは治安がどうだとか、そういうことではなく、溜まり場としてはそういう人たちがたむろしやすいのだと思う。

    それが悪いということではない。が、その中で自分はそこに居続けるという事はなくなっていった。
    今のその人達が何をしているのかは知らないけれど、はたで聞いてるだけでも色んな出来事があった気がする。
    あまり心の強くない学生、生徒、専門学校の中退、フリーター、ニート、家出少女、交際している人間がころころ変わる、居候、変人、万引きの常習者、色んな人がいた。

    もうそのゲームセンターはなくなってしまったけれど、そういう人達と少しでも関わってた自分は、たまにその人たちがいま何をしているかに想いを馳せて、なんとも言えない気分になったりする。
    多分、やるとしたら「ハマータウン」とかの分類なんじゃないか、と思うところ。

  • 確認先:川崎市立麻生図書館

    首都圏近郊におけるゲームセンターに集うYA(ヤングアダルト)層の動作研究であり、エスノグラフィ研究ともいえる一冊。しかしそこに見えるのは人間関係でも非行問題でも社会階級問題でもなく、「なんだかんだ言われているけれど実際の現場はどうなっているのだろうか」という素朴な疑問に従った淡々とした報告である。

    文化論、と銘打っているが本書が「カルチュラルスタディーズ」や文化人類学の影響にあるとは思えず、むしろ文化という言葉の定義への無効申し立てに近い対応が見えてくる。
    そしてそうであるがゆえに、今一歩踏み込めた研究になっていない点が惜しまれる点であろう。そう、実際にきているYA当事者の声が聞こえないのである(ゲームセンターでの従業員→感情労働者の声は一部採録されているが)。

  •  この大学に通う学生でも、一度は言ったことがあるであろうゲームセンター。
     この本では、”ゲームセンター”とはどういった場所で、何故人が集まるのかといったことが論じられています。
     ゲームセンターに行ったことがある人も無い人も、ぜひ読んでみてください。
    (教育学部・国語専修/匿名希望)

  • 【新刊情報】ゲームセンター文化論 / 加藤裕康 http://booklog.jp/asin/4787710184 367.6/カ ゲームセンターとはいかなる空間なのか。若者たちのコミュニケーションとは。10年に及ぶ取材活動から、ゲームセンターと若者文化の関わりを明らかにする

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ゲームセンター文化論―メディア社会のコミュニケーションの作品紹介

若者はたった一人、ゲームプレイだけを目的にゲームセンターにいるわけではない。そこにはハンドルネームを介して得点を競い合い、観客を前に自分の技を魅せ、コミュニケーション・ノートを通じて「会話」する他者の存在がある。

ゲームセンター文化論―メディア社会のコミュニケーションはこんな本です

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