- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784787717009
作品紹介・あらすじ
書店とはどういう空間なのか。書店員とはどういう仕事なのか-。真摯に本に向き合い、読者に向き合い続ける59人の店頭からの声。
感想・レビュー・書評
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181031*読了
まさか、こんな本だったなんて!読み始めて、まず思ったのはこれです。笑
NR出版会という、小規模の出版社が加盟している団体が発行する出版重版情報に連載されていた、さまざまな土地の様々な規模の書店員さんの仕事に対する思いがずらずらと集められていました。
やっぱり出版不況なんだなぁ、ってことと、どの方も棚作りを大事にされてるんだなぁってことが、よーく分かりました。
熱い思いを抱く書店員さん達、大変かと思いますが、これからも頑張ってください!
被災地の書店さんが毎年寄稿されていて、当時の大変さを今までで一番感じたように思います。わたしは東日本大震災の震源地から遠いところに住んでいるので、どこか夢のような遠い出来事のように感じていたので…。
被災地では原発、放射能に関する本がよく売れていて、それだけ多くの人が不安に苛まれていたんだなぁと、今になって実感しました。
それぞれの書店員さんの名前の下に異動や当時と書かれていることが多々あって、異動や退職が多い業界なのだなぁと知りました。やりがいもあるけれど、大変なお仕事だと思います。尊敬!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全国の書店員の仕事。仕事への想い。
地域や店や担当は違えど、苦しいと言われ続ける業界で踏ん張り続ける人たちの声は、何よりの励みになる。
東日本大震災後の、被災地域の書店員の声にも勇気付けられる。 -
人文社会科学書は専門性が高く、読者層がどうしても限られてくる。話題性が高く、エンタメ色の強い一般書と違い、採算面から扱いたがらない書店も多い。その一方、棚づくりには高度な知識と技能を要し、人材確保が難しい分野でもある。その結果、棚の維持管理にも人材の育成にも及び腰になる書店がある。
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書店員の皆様の言葉、その孤独と葛藤に共感し、それでも棚に向き合う姿勢に本当に励まされた。特に東北の書店の方々の言葉には思わず涙が出そうになった。本を読むより楽しいことがたくさんあるが、もっともっと多くの人が書店に足を運んでもらえればなあと思う。しかしそうなるにはもっともっともっと書店が頑張らなきゃいけないんだなあと思った。すごくいい本だった。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/744108 -
覚え書き
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主に人文社会科学分野を扱う小規模出版社の団体が発行する情報誌に、全国各地の書店員が寄稿した文章を集めた一冊。具体的な仕事の仕方というより、各書店の、そして書店員それぞれの「書店員」という仕事に対する姿勢が描かれている。この本を一言で言えば誠実な本。書店員さんって良い意味で真面目で誠実なんだなと思う。特に第4章の「東日本大震災特別篇」で震災が発生した年から6年後に渡る書店員たちの文章は、今、新型コロナウイルスの影響で外出自粛する状況と重なって、ずっしりと感じられた。
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図書館で借りてきた読んだ。
書店員さんって、ただ売っているだけだと思っていましたが、一人でも多くの人に本屋に足を運び、本を買ってもらうために努力をしている。そのことが伝わってきます。
こういうことを知ると、やはりリアル書店で本を買いたいなと思う。
それにしても、やはり都会の書店は色々なイベントもできていいなと思う。
最後の章で東日本大震災で被害を受けた書店員さんたちの文章が掲載されていて、これもよかったです。本は生活必需品ではないかもしれないけれど、でも生きて行くには必要なものなのだと改めて実感しました。
<blockquote><span style="color:#0000ff;">一冊の本に人はいのちを賭けることもある。
一冊の本があなたの運命を変えることもある。
一冊の本がたたかいの武器となることもある。
一冊の本に出会うということは素晴らしいことだ。
いま新しい本のページを開くとき</span></blockquote> -
全国の書店員の仕事、途中震災を挟むので、内容もそっちのほうへ。