美を脳から考える―芸術への生物学的探検

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制作 : インゴ レンチュラー  デイヴィッド エプスタイン  バーバラ ヘルツバーガー  野口 薫  苧阪 直行 
  • 新曜社 (2000年6月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788507241

美を脳から考える―芸術への生物学的探検の感想・レビュー・書評

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  • 訳された文というものはほんと読みにくい
    題材が興味を引いたのだが 読んでいくのが苦痛になっていった
    結論が各章ごとにあるわけだが なにが言いたいのかさっぱりわからない
    訳がわるいのか 原文がそうなのか
    まあ哲学や絵画、音楽についての引用が多くなじみのない言葉が多いせいで読みにくいのだろう うちらの領域の言葉がつかわれないうえに
    結論が薄いせいにちがいない
    多分うちら(医学系)の論文も他の方面方々が読むとこんなかんじなの
    かもしれないが。。。

  • 絵を描く、見る。音楽を作る、聞く。人間にとって「美しい」とはどんなものなのか、そして美しさを求める行動にはどういう役割があるのか。この美という問題に、神経科学や心理学からアプローチしようというのが本書です。最近になってようやく「神経美学 neuroaesthetics」という学問名が聞かれるようになりましたが、本書はこの分野の嚆矢と言ってもいいでしょう。
    それまで芸術家や批評家、哲学者などが専門としていた「美」という問題に踏み込むためには、まず自然科学が美を研究対象とするに足る根拠を示さなくてはなりません。本書の前半では、彫刻、絵画、詩、音楽などに文化人類学的な考察を加え、芸術の形式に人種や文化を超えた共通点が多くみられることを示していきます。そして後半では、そうした共通点が知覚心理学や神経生理学などの研究で明らかになっている人間の特性に根ざしたものであることを指し示すのです。「美」をめぐる人間活動の根底には、一般に認識されている以上に「ヒト」の生物的特徴が横たわっている。本書から発せられるこの指摘には、人間観を根底から考え直させる力が含まれているように思えます。
    女性の美として「顔つきの幼さと体つきの成熟さの両方を求める」傾向は、人類共通のものであるかもしれない。音楽のリズム(ビート)構成はどの文化でも共通のルールに従っている。脳の右半球と左半球では図形の好みが異なるかもしれない。本書の中で取り上げられるトピックは、どれもそれ単体だけで見ても充分に面白いものです。本書の原書は約20年前に書かれたものなので、その中で触れられる科学的知見は古いと言わざるをえませんが(大脳半球の機能局在性などは、現在の有力説とは幾分違ったものになっています)、本書を読めば、神経美学という新しい学際的分野の誕生の場面に立ち会っているような体験をすることができるでしょう。訳書であるためか文章ややが固く、章によって学術語が一貫していないなど気になる点はありますが、間違いなく良書だと思います。野口薫・苧阪直行監訳。

    (2009年5月入手・2010年6月読了)

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