- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784788509535
作品紹介・あらすじ
人間の行動は進化論でどこまで解けるか。はじめての入門書。
感想・レビュー・書評
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進化心理学についての著書
ヒトに関する「なぜ?」と感じることを色んな角度から研究された結果が記載されています。
進化心理学とは科学的根拠をもとにしたものではなく、あくまで推測の世界であり哲学っぽさや曖昧さもありおもしろいジャンルでした。
100%理解するにはまだ知識が足りないが、それでも「なるほど!おもしろい!」という発見がいくつかありました。
・病気の遺伝子はなぜ淘汰されず残っているのか
・魅力的に感じる顔とは何か
・男女の理想の相手について詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全部が性淘汰、、、みたいなのをピュアにかかれると流石にちょっと、、、という印象。まぁ学説を紹介している本なので本自体に他意がある訳ではないだろうけど、これまでの心理学と何が違うの?と思ってしまった
最後の脳の進化のあたりはふむふむという感じで、読むべきは脳科学の本の方がよかったかな -
心理学というよりは、生物学?
人が感じる「不安」は、狩猟採取生活で生きのびるためには必要だったという説は理解できる。が、結局、わかっていないことが多いよねという話で、真新しさがなかった。
入門編なので仕方ないのかもしれないが、これを心理学と言っていいのかどうかわからない。 -
AIを人たらしめるために、進化心理学は再度注目されてるのかしら。
動物として、そして、人としての性能の違いがパラパラ紹介されていて、拾い読みでも楽しい。 -
原著2001、翻訳2005。原題は『人間行動の進化論的説明』。簡単に読めて参考になるが、進化「心理学」というには、性淘汰の話など、ちょっと心以外の話が多すぎるように思う(前半はセックスまわりの話)。道徳心理学的な話はない。「進化心理学」という言葉がいつ定着したのか気になるところ。
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心理における感覚や感情などがどのように生まれ、どのように発達したのか、それは「なぜなのか?」について入門教科書として書かれていて、読みやすくわかりやすい。
わからないことの多い分野のようだが、諸説記載されているのでそれがまた読んでいて面白いと感じた。
適応とランダム性によって心理も進化した、とするのはごく自然に感じるし、間違いのないことなのだろう。わかりかけてきた分野というのはどんどん新しい発見があって面白い。
「マキャベリ的知能」によって脳が大きくなった、という説は面白いが、なんとなく普通の性淘の結果のディスプレイ説に落ち着きそう。メスを引き寄せるためだけの目的で脳が大きく成長した、という説はうなずける点が多すぎる。 -
ダーウィンが考えた「進化論」の特に自然淘汰と性淘汰に基づいて、遺伝子(DNA)が人の心の動きにどのような影響を与えている可能性があるか、をまとめた本。
この角度から人の心を見ると、人はやっぱり「生物」なんだということがとてもよくわかる。
例えば閉所恐怖症の「適応的起源」を、狭い密閉空間は逃げづらいし襲われやすい、という理由で説明していたりする。
実際に証明するのがなかなか難しい分野なので評価は分かれると思いますが、何かの人の行動の原因とコントロール方法を探ろうとするうえでは色々なヒント満載の本です。
参考文献:
「遺伝マインド」「遺伝子の不都合な真実」「新学問のすすめ」 -
過度に信奉されたり、過度に軽視されたり軽蔑さえされることがある進化心理学。本書は、進化心理学の限界を示しつつ、可能な限り有用性を説いている。語り口も平易で、読みやすい入門書。
やや生物学や科学史の知識を問われるところがある。行動生態学や社会生物学、比較行動学など近接領域との差異をもう少し浮き彫りにしてくれれば、星は追加したいところだった。 -
最近読んでいるあの本やこの本で出てきたものがいっぱい出てきて、まとめを読んでいる気分だった。脳、生殖、精神医学、恐怖などについて興味を抱き始めた人の最初の一冊としてはいいかもしれない。