ワードマップ グラウンデッド・セオリー・アプローチ―理論を生みだすまで
- 新曜社 (2006年4月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (20ページ)
- / ISBN・EAN: 9784788509917
作品紹介・あらすじ
多様で異質なデータから概念を抽出し理論へと至る過程を、ステップごとに懇切に解説。
感想・レビュー・書評
-
ストラウス先生から直接指導を受けられた著者がグラウンデッド・セオリー・アプローチによる研究とは何かについて,分かりやすく解説されている。
私はM-GTA(修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ)を使っていますが,比較して読むととても参考になります。
特に,概念化を行う時の,プロパティとディメンションを意識するところは分かりやすいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
105円購入2012-04-09
-
頭がよくなった気がする。
表紙のデザインの意味も、本文を読み進むとわかってきます。
質的研究をする人じゃなくても、考え方は非常に普遍的で参考になるので、一読をお勧めします。 -
「 研究は油絵のようなものだと思います。いくらでも修正できますし、だからこそいつまでも完成しないのです。ですから、ある時点でまとまったものを、勇気を出して発表することも大切だと思います」
もともと量的な研究方法に関心があったのだけど、その無味乾燥さとか、さらにいえば大局的な視点の欠如だとかが(おそらくあまり出来が良くなかったがゆえに)気になっていて、かといってグランドセオリーの理論に関しては単なる空想のようにしか思えなかった自分にとって、その中間ぐらいをいくとおもわれるグラウンデッド・セオリーの存在はかなり期待のかかる手法。本書はそのグラウンデッド・セオリーを非常にわかりやすく解説してくれる良い本だと思う。
ただ、グラウンデッド・セオリーに関して思うのは、確かに一からデータにもとづいて理論を自分で組み立てるというのは素晴らしいのだけど、量的データが優先されるこの時代において無視されているグランドセオリーのようなものに関しても、何か敬意を表すような方法があってもよいということ。
すなわちグランドセオリーをいかに使うか?という視点に立った方法がこれからは必要になるのではないかなという気がしていた、それを可能にさせる方法論について少し考えを巡らせている。 -
07年度 佐伯ゼミ 学部一部ゼミの副読本です。
授業ではメインのテキストとして扱いませんが、適宜、参照して触れることがあります。
-
グラウンデッド・セオリーという名前は聞いたことあっても、それがどのようなアプローチであるのか説明できるまでは理解できなかった。この本を読んで、本当に簡単な骨組みな様なものは見えた気が。わかりやすくかかれてはいる。