女が女を演じる―文学・欲望・消費

  • 20人登録
  • 3.80評価
    • (1)
    • (2)
    • (2)
    • (0)
    • (0)
  • 3レビュー
著者 : 小平麻衣子
  • 新曜社 (2008年2月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788510869

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

女が女を演じる―文学・欲望・消費の感想・レビュー・書評

  •  〈女〉は〈自然〉ではなく作られたものとするジェンダー論の枠組みに徹底した視点から、近代の女性表象を読み解く。研究対象は、百貨店、演劇、雑誌、思想、文学、医療と多岐に及ぶ。

     とりわけ軸となるのは演劇であり、田村俊子、人形の家、文芸協会(抱月と須磨子)、宝塚などが論じられる。近代において〈自然〉らしさが賞揚されることで、「女が女を演じている」ことは隠蔽され、女性的主体性は抑圧されるという図式を基本としつつ、言説の掘り起こしやテクスト分析を行っている。

     以下、本書に関連する研究書を挙げておく。瀬崎圭二『流行と虚栄の生成』(2008)、関肇『新聞小説の時代』(2007)、坪井秀人『感覚の近代』(2006)、内藤千珠子『帝国と暗殺』(2005)、飯田祐子『彼らの物語』(1998)、小森陽一他編『メディア・表象・イデオロギー』(1997)。いずれも必読書と言っていい研究書なので、日本近代文学を専攻する学生は、ぜひこれらの本を手にとってほしいと思う。

     また、本書で挙げられていた参考書も挙げておく。
    ・レイチェル・ボウルビー『ちょっと見るだけ-世紀末消費文化と文学テクスト』(原著1985年、高山宏訳、ありな書房、1989年)
    ・ジェニファー ロバートソン『踊る帝国主義―宝塚をめぐるセクシュアルポリティクスと大衆文化』(現代書館、2000.10)
    ・ナンシー・フレイザー『中断された正義―「ポスト社会主義的」条件をめぐる批判的省察』(原著1997、御茶の水書房、2003.11)

  • タイトルがすごく気になる。
    「cancam化する女子」といったようなフレーズが気になる最近。
    「流行り」というファシズムを根拠に、
    いろんなものの雛型ができてきてると思う。

    さて、どんな本なんでしょうか。
    わくわく★

全3件中 1 - 3件を表示
ツイートする