共感覚の世界観―交流する感覚の冒険

著者 :
  • 新曜社
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本棚登録 : 48
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788512085

作品紹介・あらすじ

◆文学、幻覚、宗教にみる響きあう感覚の世界◆

つぶやく色彩、きらめく音響。文学作品には異なる感覚が入り混じり、協働す る共感覚表現が多彩に見られます。実際の共感覚者なのか、レトリックかはと もあれ、作家は情感、欲望までも含めて感覚体験をまるごと正確に捉える言葉 を求めて、即物的な五感の拘束から自らを解き放つのです。共感覚は脳科学や 心理学の視点から見ても面白い現象ですが、本書は、芭蕉、宮沢賢治、ボード レール、ランボオなど内外の文学作品、また幻覚者や宗教の世界に分け入り、 万物が照応するアニミズムにも通じる豊かな共感覚の世界を読者と共に逍遙す る、読書の愉悦に満ちた一書です。著者は大阪外語大学名誉教授。

感想・レビュー・書評

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  • とにかく難しい。共感覚ってなんだろう?レベルの初学者が手を出す本ではない。興味を持った程度では読み切るのは困難だと思う。

    西洋古典音楽や哲学、近代、西洋文学などリベラルアーツの知識も踏まえての話が永遠に続いてすごく疲れた。

    翻訳した本かなと錯覚するくらいややこしい。

    初学者は手を出すことなかれ…

  • 日本人が書いたから物珍しく読んだけど、
    つまんなかった。
    小難しく…
    共感覚を聴覚から、というのも
    文字のが一番多いだろ…と違和感。
    挙げてる作品例も、ただの比喩にしか感じられないものが多々見られた。
    がっかり。
    声がザラザラとか、そっちが知りたい。
    日本人で真面目に調べてる人いないのかな〜
    理系じゃない人が書いたっぽい、
    中途半端に資料だけ多い本。

  • 共感覚は共・感覚でもあるし共感・覚でもあるなぁと感じた。
    また、五感だけでなく、第六感第七感とも混ざり合うのではないかと思った。
    第六感が視覚と混ざり幽霊が見えたら面白い。
    途中で、比喩と何が違うかわからなくなった。太陽のようだ、が、太陽に見えたわけでもあるまいし。
    宗教とも関わりがあるのは意外。科学分野だけではない。

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