開発空間の暴力―いじめ自殺を生む風景

著者 :
  • 新曜社
2.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 16
感想 : 0
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788512696

作品紹介・あらすじ

◆戦慄の社会分析◆

いじめグループから執拗に現金を脅し取られて自殺した愛知県の少年の報道から、著者はいじめ自殺の背後に共通する風景を発見します。金銭をめぐるいじめ自殺29件は関東、東海、九州に集中し、かつて特攻隊基地などがあった旧軍用地に工場誘致や住宅建設のプロジェクトが入ったものの、それらが挫折して寂れてしまった開発の周辺部でした。都市の賑わいも豊かな自然もない、殺風景な環境で育ったこどもたちが、なぜ消費の欲望にとりつかれ、凄惨ないじめを起こすのか。「かわいい」ものがあふれる消費社会が消去する死の痕跡とは。日本中を席捲した大型開発の陰の結末を追って、戦慄の社会分析を展開します。著者は関西学院大学社会学部教授。

著者プロフィール

関西学院大学社会学部教授
1957年生まれ。著・編著に『資本主義と他者』(関西学院大学出版会 1998年)、Fissures (Ed. de la Villette, 1998)、『文化遺産の社会学』(編:新曜社 2007年)、『零度の社会──詐欺と贈与の社会学』(世界思想社 2005年)、Scams and Sweeteners(Trans Pacific Press, 2007)、『開発空間の暴力』(新曜社 2012年)、Un Japonais en Haute-Marne (Ed.Chatelet-Voltaire, 2015)など。

「2017年 『中国雲南省少数民族から見える多元的世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

荻野昌弘の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×