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- Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
- / ISBN・EAN: 9784788513419
作品紹介・あらすじ
アレント思想の核心に迫る!
『人間の条件』『全体主義の起原』などで知られる政治哲学者ハンナ・アレン
トは、いまなお根強い人気をもっています。その主著ともいえる『人間の条件』
をアレントは「世界への愛」(アモール・ムンディ)と名づけようとしていまし
た。この逸話から著者は、アレントの思索と活動に底流するのは、師ハイデガ
ーの哲学の「超越・死・頽落」などとは異なる「他者と共生する」希望の哲学
であると主張します。そこから、彼女の多彩な著作(ギリシャのポリス、ロー
マの共和制、アメリカ革命、全体主義、アイヒマン裁判などを論じたもの)、
往復書簡などを分析し、さらにはナチスに関わったハイデガーとの秘められた
愛についてもふれて、一貫して「公的な領域」、公共性の保持に希望を見出し
活動したアレントの生涯を浮き彫りにします。数多いアレント論のなかでも、
「巻措く能わざる」の力作といえましょう。
感想・レビュー・書評
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哲学
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個々の思考を停止することがいかに危険なことかを実感。難しいことを知っていることが知性ではない。知ろうと努力し続けることが知性につながることなのだ。誰かがやってくれるまで待つ時代ではなくなった。私はあらゆる情報を知り得、あらゆる時間の切れ端を使って事象の本質を考えることができるのだから。映画を見るまではまったくノーマークだったアレントの思想は今の私、いえ日本には影響が大きい。思考することが私を、個々を、強くする。
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