ジャパニーズ・アメリカ ―移民文学・出版文化・収容所

著者 :
  • 新曜社
5.00
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 16
感想 : 0
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788513693

作品紹介・あらすじ

国境を越えて生きるとはどういう体験か?

明治初期から始まったアメリカへの移民は、黄禍論の影響もあり、一九二四年の排日移民法で全面禁止されました。そして日米開戦とともに、日系人は「敵」として強制収容所に入れられました。そのような苦難のなかでも人々は書物、文学を手放すことはありませんでした。むしろ文学が生きるよすがだったのかもしれません。漱石『猫』のパロディ本、有島『或る女のグリンプス』と写真花嫁の話、アメリカ西海岸で活躍した翁久允やハワイ出身の二世作家・中島直人など、今では忘れられた日系移民の文学を掘り起こし、アメリカで刊行された日本語の新聞・雑誌、日本人町に花開いた五車堂などの書店文化の盛況にも言及します。「日系アメリカ移民」という日本とアメリカの文化の狭間で生き、歴史のうねりに引き裂かれた人たちの経験と苦悩を、文学と出版をとおして描出する気鋭の力作です。著者は名古屋大学准教授。

著者プロフィール

名古屋大学大学院人文学研究科教授
著書に『プライヴァシーの誕生 モデル小説のトラブル史』(新曜社、2020)、『文学の歴史をどう書き直すのか 二〇世紀日本の小説・空間・メディア』(笠間書院、2016)、『ジャパニーズ・アメリカ 移民文学、出版文化、収容所』(新曜社、2014)などがある。

「2023年 『なんで日本研究するの?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

日比嘉高の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×