人狼ゲームで学ぶコミュニケーションの心理学-嘘と説得、コミュニケーショントレーニング

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  • 新曜社 (2015年7月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788514393

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人狼ゲームで学ぶコミュニケーションの心理学-嘘と説得、コミュニケーショントレーニングの感想・レビュー・書評

  • 人狼がどんなものかは学べるが、テクニック的なことは全く書いていない。主に嘘と説得の心理学的研究の紹介だった。定石を期待していたのでハズレでした。

  • ここのところ読書時間作れてないので、レビュー済みと思ってたらしてなかったこの本を登録。

    対面の人狼ゲームが好きで時々遊んでいます。
    論理的な推察等を楽しむだけでなく、一緒に遊んでくれる「人(仲間)を知る」ことが出来るのもこのゲームの魅力だと思っていて、そういう観点からもとても面白く読めました・・・というか、今でも時々パラパラと気が向いたところを つまみ読み(笑) しております。

  • 期待以上に面白かった。タイトルにある通り、人狼ゲームをめぐって、「嘘」「説得」「コミュニケーショントレーニング」の三軸が語られています。心理学者だけあって記述がやや難解ですが、人狼ゲーム自体は知らなくても読めると思います。

  • 人気の人狼ゲームを活用した心理学本。人狼ゲームはコミュニケーションをしながら進行するゲームのため、心理学的要素も多く含まれる(人狼ゲームは奥が深くそれだけではないが)。心理学にフォーカスをあているのは面白いです。

  • 【配置場所】工大特集コーナー【請求記号】 361.45||T
    【資料ID】91151105

  • ウインクキラーを楽んでいた世代にとっては焼き直し感のある人狼ゲーム。心理戦を楽しむか、コミュニケーションを楽しむか、人それぞれだが、心理学の観点でみると面白い。
    嘘、女性は話が長くなる、男性は手や腕を触る。言い淀みはどちらも無い。饒舌な嘘つきは魅力的に映る傾向。
     ちょうど2日間グループワークしたメンバーから、良いところ悪いところのフィードバックがあった。全体の視野、組織認識の力、ロジック、人当たり良く温和だが主張やポリシーがしっかりして信頼できるという特徴。課題は、議論、結論が高度にスピーディに展開するとおいてけぼりになる人がいるかもしれないということ。まさに、人狼そのものじゃないかと思って面白かった。好感や信ぴょう性の高さから来る内在化によって、よく吟味せずついていく傾向。都合の悪いことも隠さない、結論は相手によって自分が述べずに誰かに言わせる特徴。グループの1人から自分の意見をもっと前に出したらよいのでは?とのアドバイスをもらった。思わずニヤッとしてしまった。心理はどうでも良いが、魅力ある人に少しでも近づくために、日々何かにトライするべし。がんばろ。

  • 【選書フェア2015】
    資料ID:98150967
    請求記号:361.45||T
    配置場所:工枚選書フェア

  •  私自身は対面の人狼ゲームを趣味としており、基本的なルールは理解はしている。
     という前提で以下のレビューを記す。

     本書は、人狼ゲームにおけるコミュニケーションを心理学としての見地(丹野)、人狼ゲームとしての見地(児玉)からそれぞれ解説するという内容である。(人狼ゲームを知らない読者でも理解できるように)人狼ゲームの説明を行った後、「嘘」「議論と説得」「人狼ゲームを通じたコミュニケーショントレーニング」の説明を展開していく。

     第二章の「人狼ゲームと嘘」これまでの心理学的研究と絡めて嘘とはなにかを解説していく。「われわれは日常的に嘘をついていますが、他人に騙されたくはないし、他人の嘘をできるだけ見破りたいと考えている」(P.31)が、嘘を見破るための決定的な方法は現状ない。嘘をついた時に何かしぐさは生じると言われているが、例えば「緊張しやすい人などは事故意識が高まりやすい性格であると言われている」(P.37)ため、嘘をついていなくても嘘をつく時のような仕草が現れてしまい誤解を与えてしまう、というのは考えられる。
    嘘の発露や見破るための手がかりについては、生理的な反応についての話題が中心であったが、「具体性の高い発言に対しては嘘っぽくないと感じる一方で、あいまいな発言に対しては嘘っぽいと感じてしまう傾向にある」(P.57)とあり、発言の口調などについても研究がされていることが興味深かった。このあたりは政治家の演説やディベートなど、別分野でアプローチ・研究がされているのかもしれない。

     第三章の「人狼ゲームと議論・説得」は、態度を変容させるプロセス、説得されやすい人屋されにくい人、多数派と少数派について、実際の人狼ゲームのシチュエーションや心理実験を実例に出して解説していく。
     人狼ゲームをよくプレイしている方なら、この章は特に興味深く読めるだろう。発言をしても信じてもらえなかったり、少数派が議論をひっくり返したり、説得されやすい人が鍵を握ったりと、特に人狼ゲームにおいてポイントとなる内容が心理学的見地から解説がされている。そのため、「本書を読んだからといって「人狼ゲームに強くなれる」ということも(おそらく)ありません」(まえがき P.ii) とあるものの、人狼ゲームを終えて自分や他者の態度の振り返りおよび本章の内容を通じて、コミュニケーションを見直したりすることで強くなれる可能性はあると考えている。
     人狼ゲームをそれほどプレイした経験が無くても、「ステルスマーケティングが有効な理由」「集団で最終的な決定を行ったら歪んだ結果になってしまう」という事象など、引き合いに出す例は(幸か不幸か)身近であり理解の助けとなる。
     個人的には、コラムの「人狼ゲームの熟練度によって、他者の嘘の手がかり信念は、身体的反応から発言へと注目が移ることが示唆されました」(P.101)とあるのが、第二章の解説とリンクしているように読めて興味深かった。発言に注目するクセが学習されただけ、という可能性はあるものの、嘘を見破る手がかりとしての発言の解釈については、研究の余地があると考えている。

     第四章の「人狼ゲームを活用する」は、人狼ゲームを用いてコミュニケーショントレーニングを行う方法を提示している。ターゲットとなるのは「日常生活の対人関係で、コミュニケーションをある程度はとることができているが、更に上手なコミュニケーションをとりたい」(P.105)人。人狼ゲーム後の、「コミュニケーションシート」(P.145)を用いて振り返りを行うのだが、人狼ゲームのリプレイなど、実運用の事例があるとわかりやすいかなと感じた。また、「人狼ゲームは、嘘っぽいと感じさせずに、上手にメッセージを伝えるスキルや他者の嘘や隠し事に敏感であるスキルのトレーニングには、非常に適しています」(P.33)と記述があったが、コミュニケーションシートの項目には前者の振り返りしか無いように見受けられた。前述のように述べているのであれば、他者の嘘や隠し事について感じたことの振り返りも盛り込むと良かったのではないか、と考えている。

     本書は人狼ゲーム未経験でも理解できないことはないが、やはり人狼ゲームを下地にしたコミュニケーションの心理学であり、人狼ゲームをプレイした経験がある方が本書の内容は理解しやすく楽しめる。また、嘘を見破る際の発言の解釈、コミュニケーショントレーニングの改訂など、さらなる研究・改善の余地があると考えており、この辺は今後の著者の活動に期待したい。

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