誰が何を論じているのか: 現代日本の思想と状況

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著者 : 小熊英二
  • 新曜社 (2017年8月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (536ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788515314

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誰が何を論じているのか: 現代日本の思想と状況の感想・レビュー・書評

  • 【書誌情報】
    装幀:難波園子
    四六判並製554頁
    定価:本体3200円+税
    発売日:2017.8.18
    ISBN:978-4-7885-1531-4

    ◆新たな知の立脚点を求めて
     縮小する経済、混迷を極める政治と難題が山積みの日本。停滞感からヘイトスピーチをしたり教育勅語復活を訴えるような排外的で夢想的な勢力が力をつけています。既存の論壇・思想が頼りない今こそ、核心を突く問題提起を探しだし新しいビジョンを共に作る必要があるでしょう。近現代思想史の大局を見抜いてきた著者が、凡庸なものから先見性をもつものまで600人以上の論考を読み、労働環境を改善しうるジョブ型正社員論、自助に誘導される介護政策の問題、素朴実在論に陥らないビッグデータの利用法、アメリカの軍事リバランシングを巡る混乱など、難題を解きほぐしていきます。知的状況の記録であるとともに未来への指針を得られる地図となる時評集です。
    http://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/978-4-7885-1531-4.htm


    【目次】[※各章の下の名前の方々はその章のテーマを論評した記事/論考の主な執筆者]
    読者の方々へ

    1「政治の対立軸」はいかにして可能か――経済政策と労働改革
        宇野重規 飯田泰之
        細野豪志 濱口圭一郎

    ■選挙に頼れない今、対話を
    2 立憲主義とはなにか――自殺・うつ病・財政、そして民主主義
        北中淳子 神野直彦
        M・ブリス 想田和弘

    3 ポピュリズムを呼びこむもの――「橋下現象」と自民党改憲草案
        村澤真保呂 木村幹
        小林節 宇野重規

    4 「アベノミクス」への評価――リフレ政策をめぐる緒論
        P・クルーグマン 伊東光晴
        柳澤協二 寺島英弥

    5 猫が読んだ憲法論議――中東地域研究と知識人たちの憲法観
        佐伯啓思 大塚英志
        内橋克人 A・ビナード

    6 身近な「停滞ニッポン」――婚活、ヤンキー、シルバー民主主義
        蓑輪明子 綾屋紗月
        斎藤環 速水健朗

    7 連帯をもたらす経済――日中関係、財政、税制
        時殷弘 古木杜恵
        神野直彦 藤吉雅春

    ■「脱原発」実現しつつある日本
    8 「悪の凡庸さ」――ヘイトスピーチ、安保基本法、ロボット戦争
        丸山真男 五野井郁夫
        川口創 谷口長世

    9 構造改革と原発――金融緩和と産業政策
        岩田規久男 本山美彦
        小林慶一郎 泉田裕彦

    10 メキシコからの視点――尖閣諸島、選挙制度改革、AKB48
        五百旗頭真 片山善博
        山口二郎 杉田敦

    11 日本の市場構造特性――日韓関係、農業改革、「脱成長」
        木村幹 李元徳
        田中洋子 広井良典

    12 耐えて忍んで「教育家族」――「解釈改憲」、教育危機、労働環境
        水島朝穂 佐藤学
        木下武男 矢野眞和

    13 「保守化」とは何か――集団的自衛権と社会基盤
        北岡伸一 石破茂
        内田裕也 木村草太

    14 統計学は神を降臨させうるか――ビッグデータと「地方消滅」
        西垣通 竹内啓
        小島寛之 辻琢也

    15 ウクライナの憂鬱――クリミア危機、イスラム国、資本主義
        宇山智彦 A・リャブチュク
        高岡豊 H・デイリー

    16 「保守」の安倍政権批判――STAP細胞と「若手研究者の地獄」
        渡邉恒雄 和田春樹
        野家啓一 K・カルダー

    ■そんなことしている場合か
    17 人権保護こそ地方創生の道である――「慰安婦」問題、ブラック企業、地方創生
        今井隆 小倉和夫
        五十嵐泰正 Y・モンク

    18 分裂するアメリカ――「中間層」の喪失、戦争の変容
        G・パッカー 越智道雄
        篠田英朗 津上俊哉

    19 政治の危機――二〇一四年衆議院選挙、ギリシャ危機
        柿﨑明二 竹中平蔵
        P・エレフセリアディス 吉田裕

    20 アベノミクス総点検――政党政治、日韓歴史問題
        御厨貴 R・ツェルナー
        毛利和子 高橋洋一

    21 情報過多時代の「反知性主義」――「知性」の変容とピケティ
        T・ピケティ 酒井隆史
        上野俊哉 樋口直人

    22 格差の「ニッポン的形態」――震災四周年と「科学の中立性」、投票行動分析
        稲垣文彦 まさのあつこ
        添田孝史 菅原琢

    ■「ネット右翼」への対処法
    23 「働き方改革」と英語教育――WE導入、教育格差、沖縄
        海老原嗣生 岡崎勝
        江利川春雄 仲里利信

    24 生きやすい社会とは――少子化、ネット依存、「空き家問題」
        千田有紀 樋口進
        清水義次 藻谷浩介

    25 介護破綻と介護難民――安保法制、大阪都構想、ダイエット
        磯崎陽輔 長谷部恭男
        増田寛也 日吉野渡

    26 「論壇」という存在の意義――安保法制、デジタル変容、「地方移住」、観光ビジネス
        安倍晋三 辻元清美
        藤村厚夫 B・ランバーグ

    27 戦後七〇年とは、建国七〇年のことである――「戦後七〇年」とSEALDs
        樋口陽一 楊大慶
        三島憲一 M・ブリス

    ■「戦後」とは何なのか
    28 共振する社会――安保法制、政治とコミュニケーション
        牧原出 M・バーネット
        P・ウォーカー 本間龍

    29 環境破壊と難民問題――労働運動再考、流通とコンビニ
        A・シナイ 浅見和彦
        木下武男 新雅史

    30 公明党の軌跡――シリア内戦、介護離職、貧困LGBT
        御厨貴 東順治
        黒木英充 吉崎達彦

    31 日本の政治意識と社会運動――報道の自由、女性の政治進出
        吉田徹 鈴木秀美
        大山礼子 野口悠紀雄

    32 EUとイスラム――解雇と連帯感覚、オリンピック、新エネルギー
        冷泉彰彦 N・ウッズ
        K・マリク 神林龍

    33 死刑の比較政治学――格差と「下流老人」
        佐藤舞 千葉景子
        F・ブルギニョン 春日キスヨ

    ■「無難」な報道機関必要か
    34 ただいまベルリン――世界経済、政治の構造変動、住宅政策
        L・サマーズ R・イングルハート
        平山洋介 坂口一樹

    事項索引
    人名索引

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誰が何を論じているのか: 現代日本の思想と状況の作品紹介

◆新たな知の立脚点を求めて
 縮小する経済、混迷を極める政治と難題が山積みの日本。停滞感からヘイトスピーチをしたり教育勅語復活を訴えるような排外的で夢想的な勢力が力をつけています。既存の論壇・思想が頼りない今こそ、核心を突く問題提起を探しだし新しいビジョンを共に作る必要があるでしょう。近現代思想史の大局を見抜いてきた著者が、凡庸なものから先見性をもつものまで600人以上の論考を読み、労働環境を改善しうるジョブ型正社員論、自助に誘導される介護政策の問題、素朴実在論に陥らないビッグデータの利用法、アメリカの軍事リバランシングを巡る混乱など、難題を解きほぐしていきます。知的状況の記録であるとともに未来への指針を得られる地図となる時評集です。

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