- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784788907966
作品紹介・あらすじ
年間79万3000字以上も書く気鋭の弁護士が明かす読み手がうなずく「書く」技術。
感想・レビュー・書評
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この本は年間79万3000字以上も書く弁護士の筆者が紹介する「論理的な文章を書く」技術を紹介した本です。具体的なテクニックがほとんどなので日頃書類などの「公文書」を作成する方には参考になると思います。
この本は僕が純粋に文章の技術というものの参考になるかと思い、読んでいた本です。読みながら考えていたのはガルシア・マルケスの「コレラの時代の愛」という小説で、主人公のフレロンティーノ・アリーサが叔父の会社に就職してすぐのころ、ビジネスレターを書くときにまるで詩を書くように書いていたので、それを直されていたというエピソードを思い出してしまいました。
彼の例を引き合いに出したのはともかくとしてビジネス用に書く文書と小説家や書く文章では明確なまでの違いがあって、僕自身、二十歳ぐらいまでに文学的なものにどっぷりとつかっていたので、履歴書をはじめとする文書に何かを書くときには勝手がまるで違ったので、苦労したことがあります。
年間79万3000字以上も書くという現役の弁護士がビジネス用の文章を書くために書いた文章読本であるといえます。本書は「論理的な文章」を日頃から書いている法律のプロが書いているだけに平易な言葉でさまざまなテクニックを紹介してくれ、ある時期から書類などの公文書を書かなくてはならない人間には非常に実用的であるといえます。
いかに「論理的な」文章を書く訓練を僕は受けたことがありませんが、法曹関係の人間は司法試験の論述試験を通してプロになっていくんだとそういうことがかかれてあって、なるほどなぁと思ってしまいました。同じ司法試験で検察官という職業もございますが、おそらく、ここに書かれていることとほぼ同じような論理で「筋読み」というものを組み立ててから、捜査に乗り出すんだと思ってしまい、佐藤優さんの事件や堀江貴文さんの事件もそうやって組み立てられたんだなと、そういうことに思いをはせている自分がいました。
実際に仕事として「論理的な」文章を書かなくてはならない人には参考になる本で、すべての人にこの本が必要か?と聞かれればそれはなんとも言えないものがありますけれど、「技術書」としてはそれぞれに見るべきものがあって、適時、必要に応じてここに書かれているテクニックを使っていっていただけたらな、と考えています。詳細をみるコメント1件をすべて表示 -
筋道が立ててある。
整序されている。
様々な要素がかっちりとつなぎ合わされている。
すっきりしている
理路整然としている
順序立てられている
上手に議論が展開されている。
物事がきちんと整理され、検討すべき問題が一つ一つ順序だてられたうえで、明快にかつ矛盾なく記された文章。
適切な問題提議。
・純粋な問題提議
・論点が登場する問題提議
ーーが問題となる、なぜなら、::だからである。 -
資料ID:W0163631
請求記号:816||Ki 84
配架場所:本館1F電動書架C -
論理的な、とタイトルについていたが思ったほど論理的ではなかった。