競争の科学——賢く戦い、結果を出す

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  • 実務教育出版 (2014年9月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788908161

競争の科学——賢く戦い、結果を出すの感想・レビュー・書評

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  • 361.4||Br

  • 競争をロジカルに語る。
    最後のオリンピック(競争)が民主主義のはっせいに大きく貢献したところは印象深い。フェデックスのフレッドスミスの逸話などは出色だった。

  • 競争することはとってもいいかもしれない。

  • ホームandアウェイの縄張り理論は、妙に納得。
    いろいろな理屈はあるが、人それぞれなので、個人個人をしっかり観察しないといけません。

  • 競争の時の身体/感情の状況、それによる勝敗の結果、男女の差異を解き明かす。
    競争はストレスフルではあるが、慣れることが可能であり、コントロールできるという感情が競争を勝ち抜くには重要である。また勝つためと負けないためでは大きく異なり後者では負のスパイラルに入ってしまいがちである。
    よくあるポジティブな感情だけでは、適正なフィードバックがなくただ楽観的になってしまい運頼みになり失敗する。同様にリラックスしているだけでもダメである。
    個々人で適正な緊張度合いがあり、テストステロンが高く検出される状況に置いて集中力が最も高まり良いと考えられている。
    男女では競争への参加のハードルが異なり、女性はリスクリターンを重視する。そのため、選挙やベンチャー企業の創業者には少ない。

  • 競争に勝つメンタリティと脳内物質の本。

    心理学と生理学の観点から競争に勝利する状況を解き明かしている。条件づけるための要素は多岐に渡っていて、男女・集団・相手との関係などなど。競争自体もスポーツ・勉強・株式投資と様々。
    リスクテイクに関して、女性は勝てる見込みのある勝負しか挑まず、男性はバカみたいに突っ込むという話は面白かったし、男女間で他のメンバーとの関わり方(対立を許容する集団が男、協調を重んじる相手が女)の話も興味深かった。
    個人的に経験則や聞いた話で知っていた部分もあったが、そうしたものについて総合的に学ぶ本とすることができたのがよかった。

    新宿紀伊国屋で購入。ちょっと見栄を張って買い足したけど、買ってよかった。

  • 【生き方】競争の科学/ポー・ブロンソン&アーシュリー・メリーマン/20150428(52/336)<357/110379>
    ◆きっかけ
    ・日経書評

    ◆感想
    ・マインドセットがとても重要。守り(負けないようにすること)ではなく、勝つために何をすべきかという発想、もっと言えば、勝った先に自分はどう成長するのか?何を見出せるのか、という一点の勝ち負けに拘らない、長期的大局的発想が、自分の成長を加速させる。
    ・練習や訓練だけではなく、競争本番で勝つ、何かを獲得する練習も必要。
    ・身を投じるべき競争を選ぶことでベストのパフォーマンスを目指す。そんな主体的な生き方をすべし。

    ◆引用
    ・成功は意図的な訓練を十分に積むだけでなく、どれだけうまく競争できるかにかかっている。体内で生じる化学的なストレス反応にいかにうまく対処できるか、ときにはそれを利用できるかが重要。競争ではストレスを誰もが感じるが、人によって解釈が異なる。そのことがパフォーマンスに劇的な影響を及ぼしている。
    ・試練を乗り越えるためには、練習以外の何かが必要。それが競争能力である。
    ・適応競争力を持つ人:忍耐力と決意をもって問題に立ち向かうが、いかなるときもルール順守を忘れない。負けても価値ある努力をしたと満足する。また、あらゆる点でベストである必要はないと自覚して、自ら訓練している領域でベストにあることを目指して努力する。成長には長時間が必要と自覚しており、喜びを先送りできる。この健全な競争力の真髄は、現時点の地位やランクを過度に気にせず、優れた存在になることを求めて絶えず努力することにある。
    ・不適応競争力を持つ人:不安やゆがんだ衝動を持つ。敗北も勝負のうちと受け入れられず、競争していない時でさえ競争しようとする。自分に競争心が足りないと思っている人。
    ・古代ギリシャ:競争を通じて道徳的な振る舞いを学べると信じていた。
    ・競争で得られる真のメリットは、勝利でなく、パフォーマンスの向上。この向上には競争を五分五分、あるいは僅差になるように、設定した場合に有効。頑張れば勝てると思わせる。
    ・N効果:大勢のライバルを目前にして競争意欲がなえること。競争対象を狭めることで、勝つという心理作用は高まる。
    ・競争が公平でかつ、勝つ見込みがあると思わせること。
    ・ホームアドバンテージ:外交における同アドバンテージは協力。
    ・人は他者が持つ所有権の感覚を素早く察知する。。遅参者は先着者に対して、訪問者になったような感覚を持ち、先着者の意見を聞こうとする。
    ・戦士型:ドーパミンを素早く除去する酵素を保有、恐怖や苦痛等の脅威に直面しつつも最大限のパフォーマンスが求められる環境にすぐ対象できる。⇔心配性型(訓練すれば、戦士型をしのぐパフォーマンスを発揮可能)
    ・名監督:練習でストレスを増やし、試合ではストレスを減らす。
    ・蝿の王
    ・子育て:接戦になるよう巧妙に試合の展開を操作する。
    ・男子は集団(集団に貢献できるユニークな何かがあると感じたり、集団内で評価されると感じてたりすることで、集団内に自分の居場所があると判断する)、女子はペア(対立を避ける)
    ・次男以降は家庭生活を通じてリスクを冒すことをいとわなず、競争心を発達させている。
    ・第一子は親がもつ権限を自分に重ね合わせていることが多く、責任感の強い人間になる。第二子以降は自分の居場所を見つけなければならない。このため新たな体験に積極的。
    ・競争の仕方の学ばせ方:公正に競争させる(公正が求められるスポーツ、ボードゲームを続ける。子供はそれを通じてルールに従わなければ勝っても尊敬されないと学ぶ)
    ・親子のレスリングごっこや格闘ごっこは、子供に競争技術を教える良い行為。親の攻撃性を加減できるこの種の遊びによって、適切かつコントロールされた方法で攻撃性を表現する方法を子供に教えられる。
    ・親との感情的なつながりを感じながら行うじゃれ合いが、子供が大人になったときに、不慣れな状況で勇敢に行動したり、自分の身を守ったり、リスクをとったりするのに役立つ。子供にとって、競争によって生じる激しい感情に心地よさを感じるためのトレーニング期間。
    ・子供に競争能力を養う方法は、集団で遊ばせる、制限の範囲内で親とじゃれあう、競争を途中でやめないことの重要性を教える等。
    ・成功した起業家達:人差し指よりも薬指が1-2割長い。
    ・リスクテイクはもろ刃の刃:成果があれば英雄だが、失敗すれば愚か者。重要なのは迅速な行動。
    ・人は勝利によって得られるものに注目すると勝算を度外視して、リスクをとり、勝算に注目するとリスクを取らなくなる傾向がある。
    ・強烈なプレッシャーの下 では、ミスを避けようとする戦略がさらに多くのミスにつながる。負けないためのプレーのバラドックス。
    ・獲得型志向:何かを手に入れる為、リスクテイク。細かい点はこだわらず。成功を確信する。意欲が高く、行動が迅速で制限時間があると力を発揮する。褒められたり感想を述べられたりすると、敏感に反応する。成功への願望が動機。防御型:リスクを避けようと駆り立てる。失敗の恐怖が動機。従業員が成長しつづけるためには必要。
    ・どちらも常に作動しており、ほぼ均衡を保っている。しかし局面によって大差が生じる。マインドセットで結果が変わる。
    ・驚異的状況:周囲の期待大、ミスができない、防御型。挑戦のマインドセットで変化する。挑戦的状況では、完璧さや勝利は期待されず、困難な状況を打破する見込みもある。このため積極的にリスクをとり、チャンスをつかみに行けるので獲得的志向が作動しやすい。
    ・その日を何とか終えることだけ考えていては、競争心には火はつかない。競争心が燃え上がるのは、高い長期的目標をもっているとき、リスクやミスが許されているとき、野心を自由に頂いているとき。
    ・運はあらゆる競争で役割を担っている。
    ・必ずしも競争者をなだめてリラックスさせることではなく、最適なゾーンへ導くこと。
    ・加算的反事実思考:実際に起こらなかったことが起きていたらどうなっただろうかと考える(例、あのときシュートを打っていたらどうなっていた?)、減算的反事実思考:過去の出来事が起きていなければどうなっていたかを考える(あのとき、シュートをミスしていなかったらどうなっていた?)
    ・落ち着くことはピークパフォーマンスを出すための社会的に受容された方法。しかし、不安が強く、落ち着けないのなら、何が原因が探る、その原因について腹を立ててみる。そしてその怒りを生産的解決のための原動力に変える。
    ・チームの運命の60%はメンバーが初集合する前に定められているう。(リーダーの能力+チームの目標が困難ではあるが達成可能+メンバー全体の能力レベル)。残り30%はチーム立ち上げ時に決まる(どのような形で会うか?最初のMTG時に責任とタスクをどのように割り当てるか、行動規範について合意し、チームに何が期待されているかを共有する必要がある)=>実際に仕事を始める前に90%が決められていることになる。
    ・全員が平等で等しい役割をあたえられるのが理想的なチームという考えがあるが、現実には平等は稀で、そう考えるのはむしろ弊害。大切なのは理想に向けて行動するのではなく、パフォーマンスを出すために行動すること。明確な役割から成るヒエラルキーを構築することが、チームのパフォーマンスを高めるための最善策。
    ・子供の主体性を育みには選択の自由を与え、自分の判断を信じるよう励ますこと。子供に自分の意見を持つことを促し、子供達が何を求めているかを感じとり、そのニーズを満たしてあげる。それには、失敗する機会を与えること。
    ・子供が競争によって怖気づくのではなく、成長を促し自信をもって自己主張できるようにするために、子供達の行為主体性の感覚を育まなくてはならない。
    ・人は時間の経過とともに、競争のストレスに慣れていく。自分の努力レベルがどのようなときに落ち着きやすいか、その理由は何かを学ぶことができる。自分の最適機能ゾーンはどこかを見つけることも勝者になるために役立つ。どのような自己評価の考え方が生産的か判断できるようになる。
    ・みずから瀬戸際に向かわようとする心の状態は好ましいもの。
    ・間違いだらけの子育て

    ===

    競争の科学 P・ブロンソン、A・メリーマン著
    「足ることを知る」力の獲得法

    2014/11/30付日本経済新聞 朝刊

     テニスプレーヤー錦織圭の活躍に一喜一憂した人は多いはずだ。今年に入ってからの活躍はすごかった。往年の名選手マイケル・チャンによるメンタル面でのコーチングが大きいといわれている。
     本書の狙いは、「競争能力が何であり、どのようにしてそれを獲得できるかについて」の探求とある。メンタルトレーニングもその視野に入る。日頃鍛えた実力を、ここぞというときに発揮できるかどうかが勝負の分かれ目になるのだ。ただし本書は安易なハウツー本ではない。
     書名に「科学」の二文字があることから、バリバリの脳科学の本にも見える。しかしそうではない。ホルモンの作用なども紹介されてはいるが、心理学、ゲーム理論など、さまざまな視点が検討される。
     たとえば、すべてのゲームで勝ちを狙うのは得策ではないし、だいいち不可能だ。そこで著者は「適応競争力」という言葉を出す。これは、何にでもしゃかりきになるのではなく、自らの守備範囲でのみベストを尽くし、足ることを知る能力である。上を見てもきりがない、下を見ていては向上はないという常識的な処世訓なのだが、勝負がかかると常識はどこかにいってしまう。
     リスクにかけるか、コスト・ベネフィットを計算するかでも個性が出る。その選択には男女の違いもあるとか。あるいは、家族内の生まれた順も個性を決める。
     さまざまな事例が紹介されているが、いちばん印象的なのは北京オリンピック、男子水泳自由形400メートルリレー決勝のアメリカチームだ。アンカーのジェイソン・レザックは、自己最高はもちろん、現在の世界記録をも上回る記録でチームの逆転勝利を導いた。
     プレッシャーの中で最高のパフォーマンスができる能力。これには、遺伝的な資質、個人的な鍛錬、チームワークなどさまざまな要因がからむ。しかしこれは、レザックという唯一無二の個性でたった一回だけ起こった化学反応である。
     ならばそこに「科学」の出番はあるのか。じつは、普遍の真理を見つけることだけが「科学」ではない。複雑に絡む要因を解きほぐすこと、それも「科学」なのだ。
     身を投じるべき競争を選ぶことでベストのパフォーマンスを目指す。そんな主体的な生き方をすべし。そう呼びかける本書は、ある意味で良質なハウツー本なのかもしれない。
    原題=TOP DOG
    (児島修訳、実務教育出版・1600円)
    ▼ブロンソン氏は米国のジャーナリスト、作家。メリーマン氏は米国のジャーナリスト、弁護士。

    《評》筑波大学教授 渡辺 政隆

  • 賢く戦い、結果を出す。そのためには競争をして勝つことが必要になると言う事で、競争することで起きる心理の変化などについて説明している。
    興味深い分野の本だが、特に8章のポジティブとネガティブが面白かった。

    獲得型思考(勝つためのプレー)は競争もモチベーションを維持しやすい。勝つ見込みが少しでもある限り敗北を認めようとせず、忍耐強く勝負を続けようとする。
    しかし防御型思考(負けないためのプレー)は競争の最中にモチベーションを失いやすい。ミスをするとそれが頭から離れなくなり勝負を続ける価値がないと判断してしまう。というのはなるほどと納得したし、勉強や仕事などでも同じことが言えるのではと思った。
    「ニアミスバイパス」は様々な場面で起きるが、それを取り除く最善策の1つは、意識的に手を止め懸念されるリスクについて考えるようにすること。
    科学は「結果を得る」ために大切なのはポジティブ思考の力ではなく、ポジティブ思考の危機であり、ミスを予期することは勝つために役立つ。

  • レビューはブログにて
    http://ameblo.jp/w92-3/entry-11955411805.html

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