競争の科学——賢く戦い、結果を出す

  • 実務教育出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788908161

感想・レビュー・書評

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  • 翻訳者の児島氏も言うように、本書は知的好奇心を満たしてくれる良書。その中でも特に驚いたのは、成功した起業家たちは、人差し指よりも薬指が1.2割長いという話。指の長さは、起業家が母親の子宮にいたときに起こったことを示す指標だそう。胎児の指が形成され始める頃に、胎内で浴びたテストロテンとエストロゲンの影響を受けて、指の長さが変わる。今後は他人の指の長さに注目してしまいそうだ。

    以下、本書よりお気に入りの箇所を抜粋。

    「私が手を緩めたら、男子選手はそれを私の弱さだと感じ、つけこもうとする。だが女子選手に優しく接すると、彼女たちはそれを、自分たちのことを気にかけてくれているサインだと受け止める。」アンソン・ドランス - ノースカロライナ大学女子サッカーチームの監督

    「何かを始める際に、メリットについて空想をするのは生産的であり得ると考察している。それは、達成し得るあらゆることをイメージするのに役立つ。だがこれらの高い望みを目標に変えるためには、そこに至るまでの間に直面し得る障害について考えなければならない。」ガブリエル・エッティンゲン - ニューヨーク大学およびハンブルク大学教授

    「チームは家族と同じよ。クォーターバックのトニーを、私だと思って守るのよ。SJを誰からも傷つけないように救ってくれたときのことを思い出して。」リー・アン・テューイ - 映画『しあわせの隠れ場所』

    「リーダーはスターに良いパフォーマンスを期待するだけでなく、スターの友人となり、スターにモチベーションを与えなければならない。スターが先頭に立って前進すれば、チームも前進する。誰もがスターに追いつくために努力をしなければならないからだ。」マイク・クシジェフスキ - バスケットボール・コーチ

  • 競争をロジカルに語る。
    最後のオリンピック(競争)が民主主義のはっせいに大きく貢献したところは印象深い。フェデックスのフレッドスミスの逸話などは出色だった。

  • 競争に勝つメンタリティと脳内物質の本。

    心理学と生理学の観点から競争に勝利する状況を解き明かしている。条件づけるための要素は多岐に渡っていて、男女・集団・相手との関係などなど。競争自体もスポーツ・勉強・株式投資と様々。
    リスクテイクに関して、女性は勝てる見込みのある勝負しか挑まず、男性はバカみたいに突っ込むという話は面白かったし、男女間で他のメンバーとの関わり方(対立を許容する集団が男、協調を重んじる相手が女)の話も興味深かった。
    個人的に経験則や聞いた話で知っていた部分もあったが、そうしたものについて総合的に学ぶ本とすることができたのがよかった。

    新宿紀伊国屋で購入。ちょっと見栄を張って買い足したけど、買ってよかった。

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