ナチス・ドイツ、IGファルベン、そしてスイス銀行

  • 創土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789302029

作品紹介・あらすじ

第三帝国の戦争経済を支えた巨大化学コンツェルンIGファルベン、強制収容所の囚人を酷使してアウシュヴィッツ近郊に自社工場(カバーの写真:1941年)を建設し、神経ガス・ツィクロンBの製造にも関わる。スイス銀行は終戦まで、ドイツの犯罪者らと緊密に連絡を取り続けた。陰謀と腐敗、精緻を極めた騙しのテクニック。戦後、スイス銀行とスイスの公的機関はいかにしてIGファルベンの在外資産をわが物としたか。その秘密を初めて暴き出す。

感想・レビュー・書評

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  • KV1a

  • ナチス時代にスイスの企業がナチスに協力していたが戦後その真意が曖昧だった。
    ドイツ企業と同様にスイス企業も強制労働者や戦時捕虜を動員できる機会があればそれを利用していた。労働者の強いられた生活条件や労働条件はドイツ企業の場合と大差なかった。これらはスイス企業幹部も理解していた。
    IGファルベンがドイツ害虫駆除会社に出資していたことは良く知られている。デゲシュとも呼ばれるこの会社は、何と言っても何百万人ものユダヤ人を死に至らしめた毒ガス、チクロンBのメーカーとして知られている。IGファルベンの所業はそれだけではない。同社はアウシュビッツの近くに私設収容所モノヴィッツを建設し、収容所の囚人を喰い物にして、ナチスの戦争経済にガソリンや爆薬を供給していたのだ。

    スイスは永世中立国なんて、よく言ったものだ。

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