暴力とゆるし

  • 聖パウロ女子修道会
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (95ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789605915

感想・レビュー・書評

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  • とても心が暖かくなり、そして希望の与えられる本でした。言葉のとてもよい意味で敬虔主義的霊性に満ちています。9.11以後の世界情勢を踏まえて書かれているのですが、ヴァニエの差し出す処方箋は、あくまでも個々人の「回心」。この回心はしかし、決して「キリスト教臭い」ストイックなものではありません。ヴァニエの語り口には不自然さがないのです。カトリック信仰の長い伝統が持つ霊性の深みに触れることができる本です。平和に関心を持つあらゆる人に強くお奨めします。

著者プロフィール

1928年、カナダに生まれる。1942年、英国王立海軍兵学校に入学。1950年、海軍を去る。その後哲学で博士号を取得し、トロント大学で教鞭をとる。1963年、北フランスのトロリーで知的障害をもつ人たちと出会い、1964年、知的障害をもつフィリップとラファエルと共同生活をはじめる。これがラルシュ・コミュニティの母体となる。その後、世界各地に広がり、現在では日本を含め、150か所を越える。1971年、マリー=エレーヌ・マテューとともに"信仰と光"を創設。知的障害をもつ人びとの国際的なネットワークとなっている。1997年パウロ六世賞、2015年テンプルトン賞を受賞。

「2019年 『梯子を降りる―悲嘆からコミュニティへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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