路上からの復活

著者 : 木崎さと子

• 女子パウロ会 (2010年10月1日発売)

作品紹介・あらすじ

フランス国民の人気投票で、長年にわたり一位だったひと、アベ・ピエール。彼が、自殺に失敗した元受刑者に手助けを求めたところから、世界に広がる愛の共同体は始まった。パリに育った自由の大樹。

感想・レビュー・書評

[wasabiさんの感想 · 2014年3月9日]

人物伝としてはもの足りない。あえて学んだことと言えば、老いて身体が不自由になり、生きる意味を見失った人でも、他人の世話を受けてそれに感謝の辞を述べることで、他人に喜びを与えることができるというくだりは印象的でありました。

[はるぴいさんの感想 · 2010年9月8日]

長年フランスの人気投票で一位だった人…という紹介文と、何ともいえず雰囲気の良い人物の写真につられて購入。
アベ・ピエールと呼ばれた一人の貧しい神父の言動が、多くのフランス人の共感を生み、苦しむ人々を救う力となってゆく。

著者プロフィール

1939年、旧満洲・新京市生まれ。少女時代を北陸で、20代と30代をフランスで過ごし、帰国後、執筆を開始。「裸足」で文學界新人賞、「青桐」で芥川賞、『沈める寺』（新潮社）で芸術選奨文部大臣新人賞を受賞したほか、小説作品多数。キリスト教や聖書をめぐる著作に、『夢の記憶　ある神父への手紙』（岩波書店）、『小説 聖書の女性たち』（日本キリスト教団出版局）、『キリシタンの祈り』『路上からの復活』（女子パウロ会）などがある。

「2017年 『聖書物語 』 で使われていた紹介文から引用しています。」