- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784789717397
感想・レビュー・書評
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Amazonの中古で13万円超えで販売されてる。
売らなきゃ良かった(^^;;詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ニック・ホーンビーの「乳首のイエス様」が一番面白かった。
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図書館本です。Amazonのデータには「著者:ヘレン・フィールディング」とありますが、実はフットボール・ジャンキーとして知られる作家、ニック・ホーンビィ編のアンソロジー。表紙が実におしゃれ。書名は原題“Speaking with the Angel”をちょっとアレンジして、スイートさがプラスされていますが、恋愛ものだけではなく多彩な12編。最初のロバート・ハリス『首相による、ある個人的な出来事に関する弁明』のバカっぷりには笑ってしまいます。政治どたばたものを書くと、イギリス人はやっぱり輝きが違うなー。作品としては、メリッサ・バンク『小さな奇跡が起こる場所』の、主人公の気後れを繊細に描いたところが好み。俳優としてのキャリアしか知らなかった、コリン・ファース『なんでもあるけどなんにもない世界』は意外と達者で驚きました。しかも、「編者からのひとこと」でヘレン・フィールディングといじられてる(彼女の短編も面白いです:笑)。全編ハイレベルで思い切りのいい作品で、なかでもイギリス組の飛ばしっぷりが光る(笑)。さりげなくも「やるねぇ!」なしばりで全編通されており、物語と訳の面白さも楽しめます。たぶん、このしばりは原著のほうが楽しめるんだろうけど…訳でも十分すぎるほどです!別のアンソロジーの感想でもちらっと書いたのですが、このところの日本の英米文学アンソロジー界はもう一極集中状態で、別の味のものを探しにくくなっているような…こういう丸ごと洋モノってのは受けないのかもしれないけど、選択肢がないってのはちょっとよろしくないな、とも思います。「原著読めよ」ってことだったら反論できませんけど(笑)。