ドライビング・レッスン (ヴィレッジブックス)

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制作 : Ed McBain  永井 淳 
  • ソニーマガジンズ (2002年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (147ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789718059

ドライビング・レッスン (ヴィレッジブックス)の感想・レビュー・書評

  •  2010年11冊目。
     147頁。

     ブックオフで購入。

     友人との読書会題材。




    ---あらすじ---
     うららかな秋の午後、のどかな田舎町で悲劇が起こった。
     16歳のレベッカが、運転免許を取るための路上教習中に女性を轢いてしまったのだ。
     同乗していた教官はなにも飲んでいないはずなのに意識混濁状態。
     しかも被害者は教官の妻だった!不幸な偶然が重なった事故だったのか、故意の殺人か、それとも他殺に見せかけた自殺だったのか・・・・・・。
     ベテラン女性刑事ケイティが丹念に謎を解き明かしていく。
     ミステリー界の目利きオットー・ベンズラーが選んだ名手エド・マクベインの傑作ノヴェラ。




     訳者あとがきに、作者であるエド本人が、本書を“ノヴェラ”と表現したとある。ノヴェラとは、教訓を含み、しばしば風刺的な短い散文物語のことだそうだ。
     確かにケイティが、彼女の夫が戦地に赴いた時を回想するシーンでは、戦争に対する風刺的な表現があったように思う。また作者自身が太平洋戦争に兵士として参加し、その時期に読書や執筆活動に目覚めたそうなので、戦争に対する作者の思い入れや、それに伴う社会に対する風刺的な考え方が強まったのかもしれない。

     恐らくもっと風刺的な部分や皮肉を込めた部分、教訓的な部分があっただろうが、一度読んだだけではそれらに気付くことができなかった。海外小説を読んだ時、特にこうした風刺的な小説を読んだ時によく感じることであるが、やはりその国の歴史や現状、社会問題やトレンドを十分に理解しておかないと、その世界観を十分には楽しめないようだ。




    p.13
     得やすいものは失いやすい。

    p.61
     名誉だか石油だか知らないが、国家には常に守るべきなにかがあるらしかった。

    p.99
     ある人間の罪を告発しようとするならば彼に質問することができるが、彼がその罪を告発されてしまうともう質問は出来ないとするならば、それこそまさに皮肉そのものだ。

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